©2023 Studio Ghibli
宮﨑駿監督10年ぶりとなる最新作『君たちはどう生きるか』(製作:スタジオジブリ)が、第81回ゴールデン・グローブ賞アニメーション映画賞を受賞した。日本映画が同賞のアニメーション映画賞を受賞するのは初の快挙となる。
本作は、昨年12月8日から米国とカナダにて2,205館で公開され、公開初日から3日間のオープニング興収(先行上映含む)で約1,297万ドル(約18.8億円)を記録し、日本映画オリジナル作品としては初となる北米週末興行収入ランキング第1位を獲得。公開前から、クリスチャン・ベール、デイブ・バウティスタ、ジェンマ・チャン、ウィレム・デフォー、カレン・フクハラ、マーク・ハミル、ロバート・パティンソン、フローレンス・ピューなど豪華な英語吹き替え版キャストが大きな話題となった。
また、台湾では10月6日に公開され、週末興行ランキング4週連続1位を獲得。10月25日に公開となった韓国では、週末興行ランキング2週連続1位を記録し、公開8週目で観客動員数200万人を突破。12月1日に公開されたフランスでも、週末興行ランキング1位を獲得(観客動員数64万人)し、フランスでのスタジオジブリ作品の興行として初週末の動員数の最高記録を更新し、12月17日時点で観客動員数150万人を突破。年末年始に公開となった、メキシコ、イギリス・アイルランド、イタリアでもスタジオジブリ作品として過去最高の興行成績を記録した。
ニューヨーク・タイムズやロサンゼルス・タイムズなど、観客を後押しする好意的なレビューが各メディアから出ており、12月1日にはニューヨーク映画批評家協会賞のBest Animated Filmを、12月10日にはロサンゼルス映画批評家協会賞のBest Animationとボストン映画批評家協会賞Best Animated Filmを受賞。世界各国での公開を前に海外映画祭へも続々と出品され、“邦画として初”、アニメーション作品としては‟世界初“のオープニング上映作品に選出された第48回トロント国際映画祭を始め、第71回サン・セバスティアン国際映画祭や第61回ニューヨーク映画祭など、由緒ある国際映画祭にて上映された。
なお、Varietyによると1月7日(現地時間)に開催された今年のゴールデン・グローブ賞は、昨年より総視聴者数が50%急増。『オッペンハイマー』が最優秀作品賞(ドラマ)を含む5部門を受賞し、テレビ部門では5月に最終シーズンを終えた「メディア王~華麗なる一族~」が4部門を受賞した。
スタジオジブリ 鈴木敏夫プロデューサー コメント
鈴木敏夫(撮影:荒木経惟) 「君たちはどう生きるか」の受賞の知らせを聞いて、本当にうれしく思います。
歴史あるゴールデン・グローブ賞で、ジブリ作品が賞を頂いたのは初めてのことなので、格別な気持ちです。
日本では年初以来、地震や事故などの痛ましいニュースが相次ぎました。被災地では未だ救助を待っている方々が数多くいらっしゃるという報道を聞くと、やり切れない思いで一杯になります。そんな中で受賞という明るいニュースは、少しでも皆さんに笑顔を届けることができるでしょうか。
『君たちはどう生きるか』作品概要
原作・脚本・監督:宮﨑 駿
音楽:久石 譲
主題歌:「地球儀」米津玄師
製作:スタジオジブリ
配給:東宝
2023年7月14日(金)より全国公開中