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ストライキを起こしている全米脚本家組合(WGA)と映画製作者協会(AMPTP)が契約合意に近づいているとCNBCが報じている。両者は(現地時間)21日(木)に会談し、最終的な合意に達することを望んでいるという。一方で、もし合意に至らなければ、ストライキは年末まで続く可能性があるとも指摘されている。
5月2日からストライキを開始して以来、WGAの組合員は100日以上にわたってストライキを続けており、Nettflixの「ストレンジャー・シングス 未知の世界」、ディズニーの『Blade(原題)』を含む注目度の高い番組や映画の製作がストップしている。
WGAは報酬の引き上げだけでなく、テレビ番組に一定数の脚本家を起用することを義務づける新たな規則や、脚本家たちはプリプロダクション、プロダクション、ポストプロダクションのプロセス全体を通しての報酬を求めている。
スタジオ側にはワーナー・ブラザース・ディスカバリーのデヴィッド・ザスラフ氏、ディズニーのボブ・アイガー氏、Netflixのテッド・サランドス氏、NBCユニバーサルの映画部門責任者ドナ・ラングレー氏などが脚本家との話し合いに参加しているが、今回のストライキはこれらのメディア企業にも重くのしかかっている。
ワーナーはテレビ・映画スタジオと有料テレビネットワークを所有する企業だが、今月初めに業績予想を修正した際、ストライキの影響も明らかにしていた。同社は現在、EBITDA(利払い税引き前減価償却償却前利益)が3億ドルから5億ドルの打撃を受けており、通期では105億ドルから110億ドルの範囲に収まるとの見通しを示している。