SAG-AFTRA、AMPTPとの契約交渉を7月12日まで延長

映画俳優組合 - 米国テレビおよびラジオ芸術家連盟(SAG-AFTRA)と映画製作者協会(AMPTP)は、現行契約が6月30日に満了する予定であったが、7月12日まで交渉を継続することで合意した。

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SAG-AFTRA、AMPTPとの契約交渉を7月12日まで延長
Photo by Michael M. Santiago/Getty Images SAG-AFTRA、AMPTPとの契約交渉を7月12日まで延長

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IndieWireによると、映画俳優組合 - 米国テレビおよびラジオ芸術家連盟(SAG-AFTRA)と映画製作者協会(AMPTP)は、現行契約が6月30日に満了する予定であったが、現在の契約を延長し、現地時間7月12日まで交渉を継続することで合意したとのことだ。

SAG-AFTRA交渉委員会のメンバーは、公開書簡の中で「私たち全員の要求に値する正当な契約達成に向けてあらゆる機会を尽くすため、徹底的な審議の結果、全会一致で契約延長による交渉時間の追加を認めることを決定しました」と述べている。

SAG-AFTRAとAMPTPの交渉は6月7日に始まった。交渉議題の多くの項目は明らかにされていないが、残留報酬(リテンションボーナス)の改善、最低賃金の引き上げ、自己録画オーディションに関する規制、AIの使用に関する規制を求めて戦っている。交渉が始まる前には、組合員はストライキ承認投票を承認。さらに最近では、2,000人以上の俳優がSAG-AFTRA幹部に向けた書簡に署名し、より強硬な姿勢を取るよう求めていた。


なお、脚本家組合(WGA)は5月1日以来2ヵ月間ストライキを続けており、この間、多くの新作番組や映画の制作はストライキが終わるまで一時的あるいは無期限に保留され、多くの脚本家やショーランナーはスタジオとの全体的な契約を停止されている。Screen Dailyによれば、WGAとのダブルストライキになった場合、今年末から2024年にかけての公開スケジュールを混乱させる可能性が高いとのことだ。先週、ディズニーは制作の遅れを予想し、『アバター3』の公開を2024年12月から1年延期し、第5弾となる最終作の公開を2031年12月に設定するなど、大幅なカレンダーの入れ替えを発表した。

また、全米監督組合(DGA)は6月4日、スタジオ側と独自の暫定合意に達し、一部の脚本家・監督から反対の声が上がったものの、6月23日に正式に新契約が会員の87%である6,728人によって批准された。

《伊藤万弥乃》

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伊藤万弥乃

伊藤万弥乃

海外映画とドラマに憧れ、英語・韓国語・スペイン語の勉強中。大学時代は映画批評について学ぶ。映画宣伝会社での勤務や映画祭運営を経験し、現在はライターとして活動。シットコムや韓ドラ、ラブコメ好き。