Photo by Chung Sung-Jun/Getty Images
Varietyによると、韓国で最大の映画館チェーンを運営するCJ CGVは、コロナの影響を受けた財政を補うために8億ドル(約1,130億円)近い資金を調達する予定とのことだ。世界のトップ10に入る映画館会社であり、映画館技術開発の主要企業でもある同社は、韓国を中心に、ベトナム、インドネシア、トルコ、中国本土に多数のスクリーンを持ち、ミャンマーと米国では小規模な事業を行っている。また、座席の動き、風、ストロボライト、雪、香りなど、映画に実用的な効果を加える技術を開発したCJ 4DPlexを保有しているほか、ScreenXも提供している。
同社は火曜日、取締役会が一般株主への権利発行の形をとる4億4,500万ドル(約630億円)の増資を承認したと発表。CJ CGVの筆頭株主はCJグループだが、映画会社であるCJ CGVは独自の株式上場を行っている。CJグループがその権利を取得し、オファーを引き受けると述べている。また、これとは別にCJ CGVはさらに3億5,200万ドル(約498億円)の現物投資を求めている。これはCJグループとCJ OliveNetworksの技術子会社への投資に関わるもので、裁判所の承認が必要となる。
新型コロナウイルスの影響を大きく受けた韓国の映画市場はコロナ禍後の現在でも興行回復に苦戦している。