アンナプルナ・ピクチャーズ、LGBTQ+アニメ映画『Nimona』公開に先立ちスタジオを立ち上げ

アンナプルナ・ピクチャーズは独自のアニメーションスタジオを立ち上げ、LGBTQ+アニメーション映画『Nimona』を最初の作品とすると発表した。共同指揮は元ディズニーの重役が担当

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アンナプルナ・ピクチャーズ
公式サイトより アンナプルナ・ピクチャーズ

『her/世界でひとつの彼女』や『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』などで知られる米制作会社アンナプルナ・ピクチャーズ(Annapurna Pictures)は、新たにアニメーション部門を立ち上げることを明らかにした。  同部門の第1弾作品として、Netflixと提携したLGBTQアニメーション映画『Nimona』を2023年に配信する。

アンナプルナ・ピクチャーズは、2011年にミーガン・エリソンによって設立された独立系のエンターテインメント企業だ。映画制作だけでなく、舞台、テレビ部門、さらにゲームパブリッシング部門(Annapurna Interactive)も展開している。

これまで、キャスリン・ビグロー監督の『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012年)やスパイク・ジョーンズ監督の『her/世界でひとつの彼女』(2013年)、デヴィッド・O・ラッセル監督の『アメリカン・ハッスル』(2013年)など、アカデミー賞作品賞にノミネートされる話題作を次々と世に送り出してきた。近年では『ブックスマート』(2019年)などのコメディや、『ソーセージ・パーティー』(2016年)、スタジオライカと共同制作しゴールデングローブ賞アニメーション映画賞を受賞した『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』(2019年)など、ジャンルを問わず質の高い作品を手掛けている。

そんな同社の新たなアニメーションスタジオの共同指揮は、元ディズニーアニメーションの重役であるロバート・ベアード氏とアンドリュー・ミルスタイン氏が執る。ミルスタイン氏とベアード氏は、以前20世紀フォックス傘下で、同社がディズニーに買収された後に閉鎖となったブルースカイ・スタジオの責任者として、500人以上の映画制作者を率い、長編アニメーション作品の開発・制作をしていた。さらにミルスタイン氏は、ブルースカイ・スタジオの以前にはウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの社長として、『ベイマックス』『ズートピア』『モアナと伝説の海』『シュガー・ラッシュ:オンライン』に携わっている。

The Hollywood Reporterによると、アンナプルナの創設者兼CEOのメーガン・エリソン氏は「アンドリューとロバートがアンナプルナに参加することをうれしく思います。彼らやニモナチームと一緒に仕事をすることは素晴らしい経験であり、観客にこの映画を見てもらうのが待ちきれません」と声明で述べたという。

Netflixの発表によると、『Nimona』はND・スティーヴンソンによるニューヨーク・タイムズのベストセラー・グラフィックノベルを原作とする作品だ。 舞台は、中世の騎士道とテクノロジーが融合した独創的な世界。濡れ衣を着せられた騎士バリスター・ボールドハートと、唯一彼を助けることができる変幻自在の能力を持つティーンエイジャー、ニモーナの物語を描く。ニモーナは騎士が退治を誓った「モンスター」かもしれない存在であり、本作は人々に貼られた「レッテル」やアイデンティティを巡るテーマを扱う。

声優キャストも発表され、主人公ニモーナ役をクロエ・グレース・モレッツ、騎士バリスター役をリズ・アーメッド、アンブロシウス・ゴールデンロイン役をユージン・リー・ヤンが務める。 監督はニック・ブルーノとトロイ・クエインが担当し、DNEG Animationがアニメーション制作を手掛ける。

Sources:The Hollywood Reporter
《伊藤万弥乃》

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伊藤万弥乃

伊藤万弥乃

海外映画とドラマに憧れ、英語・韓国語・スペイン語の勉強中。大学時代は映画批評について学ぶ。映画宣伝会社での勤務や映画祭運営を経験し、現在はライターとして活動。シットコムや韓ドラ、ラブコメ好き。