損害保険ジャパンは、これからの時代を担う「Z世代」を中心とした若年層への情報発信のありかたを分析するために、世代別の動画視聴態度の実態を調査した。
損害保険ジャパンは、SOMPOの目的である”あらゆる人が自分らしい人生を健康で豊かに楽しむことのできる社会の実現”に向け、これからの時代の情報発信について研究するために、「課長」に俳優の神尾楓珠を起用し、期間限定で「Z世代映像研究課」を発足。最初の取組みとして、若年層が映像を通じてどのように情報に触れているのかを、全国の18-57歳の男女、合計800名を対象にインターネットにて調査した。
Z世代を含む、動画視聴の現状
Z世代の1日の平均動画視聴時間は各世代で最多の2.9時間との結果になった。他世代と比較してTikTok、YouTube Shorts、Instagramリールなどの縦型ショート系動画を視聴している割合が高い。
さらに 『よく視聴する動画メディア』を調査したところ、全世代で最も多いのは「YouTube」(90.8%)、次いで「テレビ」(53.8%)、「(TVer/Netflix/Hulu/Amazonプライム・ビデオなど)動画系サブスクリプションサービス」(41.8%)となった。
また、『近年、テンポ/スピード感が速い動画が増えているように感じていますか?』という質問に対し、全世代では46.6%が「そう感じる」と回答しました。世代別にみると、Z世代では56.0%となり若い世代がテンポの早い動画に触れている機会が多いことが分かった。


各世代と比較した、Z世代の倍速視聴の実態とは?
Z世代が倍速動画を見る際、平均再生速度は1.5倍速(他世代と比較して最速)。快適に感じる動画のスピードを、1秒あたりのセリフの文字数で換算したところZ世代は“12.3文字”であった。
一方、他世代は“10.1文字”となり他世代の約1.2倍のセリフ量をストレスなく理解していると判明。Z世代が倍速視聴する理由は“長い視聴時間をやりくりするため”だと言う。倍速視聴する基準について、Z世代は“動画の長さ派“が50.9%に対し、他世代は“動画の内容派”傾向がある。特に「バブル世代」は84.9%が内容で判断しているとのこと。

Z世代が倍速動画を視聴する理由は、1位「時間がもったいないから」(51.9%)。動画によって視聴速度を変えている人へ、変更基準を「動画の長さ」と「動画の内容」どちらで選んでいるかと伺ったところ、「動画の長さ」で決めているのは、Z世代(N=112)で50.9%、一方、他世代では、ミレニアル世代(N=111)55.8%、就職氷河期世代(N=84)75.0%、バブル世代(N=99)84.9%と、若い世代ほど“動画の長さを基準”に視聴速度を決めていることがわかった。
動画の長さを基準に倍速視聴をする人の『倍速しようと思う動画の長さの基準』を世代別にみると、Z世代(N=57)64.5分、ミレニアル世代(N=49)31.0分、就職氷河期世代(N=21)26.3分、バブル世代(N=15)19.1分となった。ジャンル別で言うと、1位「トーク・雑談」(61.8%)となっており、耳だけを傾ければ良いものは倍速で視聴されることが多いという結果になった。動画視聴の際に消費する時間への意識が強く、“タイパ思考”が顕著に現れた。

Z世代が感じるCM・動画広告への印象
Z世代の約8割がテンポの速いCM・動画広告に好印象をもっており、実際に、損保ジャパンの過去のWeb動画を通常速度と倍速動画で見比べたところ約7割が倍速動画を快適に感じる結果に。
さらに、縦型ショート系動画を多く見ているZ世代ほど、より速いスピードの動画を快適に感じる傾向にあり、YouTube Shorts・Instagramリールユーザーのうち約2割、TikTokユーザーのうち約3割が「2倍速が最も快適」と回答した。
また、『話すテンポ/スピード感が遅い動画の視聴に抵抗を感じますか?』との質問には42.5%が「そう感じる」と回答した。

損害保険ジャパンは、当該世代の映像に対する価値観や視聴習慣、特徴を知ることを目的に調査を実施し判明したデータをもとに、テンポ/スピードの速いコンテンツを求めるZ世代に向けた動画を制作することを発表。
また、Z世代を正しく理解するために、この世代を代表する俳優・神尾楓珠が「Z世代映像研究課」を引っ張る「課長」として、就任することとなった。神尾は、損害保険ジャパンが昨年リリースしたWEB動画『恋する、ふたりドライブ ~令和ドライブデートのトリセツ~』にも出演している。

■「若者の動画視聴実態」に関する調査
・調査方法:インターネット調査 ・調査時期:2022年9月
・調査対象:18歳から57歳の男女 計800名 ※性別/世代均等割付
(Z世代:18~26歳/ミレニアル世代:27~42歳/氷河期世代:43~51歳/バブル世代:52~57歳、 各200名)※小数点第二位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
・調査機関:シグナルリサーチ