欧州の放送・メディア技術展「IBC2026」が、オランダ・アムステルダムで4日間の会期を終えた。主催者発表による来場者は170カ国から4万1225人。出展企業は1300社を超えた。技術も事業環境も動きが速いなかで、それをどう実務の成果に落とし込むか——会場全体にそうした空気があったという。
初出展社が前年から3割以上増えた一方で、すでに名の通ったグローバルブランドの多くも出展規模を広げた。新企画の「Future Tech Ignite」、参加者同士をつなぐ「Braindate」、内容を拡充した人材育成プログラム「Talent & Skills Development Programme」。こうした仕掛けによって、技術を見る場と商談の場、その両方を兼ねる性格がいっそう強まったようだ。
IBCの最高経営責任者(CEO)マイク・クリンプ氏は「IBCの強みは業界を一堂に集める力にある」と述べる。「業界は人が集まり、新技術を受け入れ、課題を乗り越えるときに最も力を発揮してきた。だからこそIBCは重要であり続ける。あらゆる領域の関係者を集め、イノベーションが実務上の課題をどう解決できるかを示す場だ」
初出展256社が参加
展示会場でIBC初出展となったのは256社。2025年比で36%の増加である。顧客との面談、パートナーシップの構築、新技術の見極め、商談の創出——それぞれの狙いを持って集まった世界各国のメディア・テクノロジー企業と肩を並べる形になった。
EON Media創業者兼CEOのアシシュ・アグラワル氏は「Future Techゾーンは、IBCデビューと欧州市場への参入に理想的な場だった。質の高い顧客との対話と、関心の高い立ち寄り来場者が多数あった」とコメント。Avidでコーポレートマーケティングを担当するバイスプレジデント、カーラ・マーティン・バイエル氏も「IBC2026では出展規模を拡大し、会期を通じて質の高い来場者と商談が続き、ブースには確かな熱気があった」と話す。

