AI日本国際映画祭(AI Film Festival Japan、以下AIFJ)を運営する株式会社AI Film Japanは9月7日、第2回となる「AI Film Festival Japan 2026」(AIFJ2026)を2026年10月31日(土)から11月2日(月)までの3日間開催すると発表した。会場はTokyo Innovation Base(TiB)を中心に調整中。同日、Alibaba Cloud、CapCut、ElevenLabsとのパートナーシップと、映画祭部門での協賛特別賞2件の新設も明らかにした。
2025年の第1回は45以上の国と地域から563作品が集まり、動員は800名以上。関連プログラムを含めた延べ参加者数は1,500名を超えたという。第2回は規模を広げ、上映と授賞式を核とする映画祭機能に、クリエイター向けの実制作プログラムと産業側との対話の場を組み合わせる。
Alibaba Cloudが「実践」と「業界対話」の両輪を支援
パートナーに加わったAlibaba Cloudは、実践型プログラム「クリエイティブ・ファンドリー(Creative Foundry)」と業界対話型イベント「インダストリー・フォーラム(Industry Forum)」の双方でパートナーを務める。
ファンドリーでは、AI技術のハンズオン・セッションや制作ワークフローの検証、フィードバックを支援。フォーラムの側では、IPホルダーや広告・メディア・テクノロジー関係者を交え、クリエイティブ領域でのAI活用事例とビジネス導入の可能性を扱う。メイン・フェスティバル期間中にはブース展示と製品デモも予定している。
CapCut・ElevenLabsが特別賞を新設、審査の独立性も明記
CapCutはクリエイティブ・ファンドリーでの実践プログラム提供に加え、協賛特別賞「CapCut AI Creative Award」を創設する。対象となるのは、同社のAI機能を創作の中核に据えて実質的に活用し、新たな表現や制作アプローチに踏み込んだ作品だ。
ElevenLabsは「2026 Responsible AI Voice Partner」として参画し、「最優秀音声表現賞 presented by ElevenLabs(Best Use of Voice — presented by ElevenLabs)」を設ける。評価の対象は、物語の深度やキャラクター表現、演技、ローカライゼーション、視聴体験全体に音声表現がどう寄与したか。音声に関する権利処理と本人の同意取得については、加点要素ではなく応募資格上の必須要件に据えた。
AIFJによれば、2つの特別賞はいずれも既存の審査体系に組み込まれた部門横断型の賞で、独立した別コンペティションではない。通常審査で選ばれたファイナリストの中から、各賞の公開基準に照らして受賞作を決める。スポンサー企業からの推薦や対象製品の利用実績だけを理由に、通常審査で優先権や優遇措置が与えられることはないとしている。正式な評価基準、対象ツール・機能の詳細、応募済みクリエイター向けの追加申告手順、受賞者へのベネフィットは後日発表される。
3プログラムと「エクスターナル・パスウェイ」で次の機会へ
AIFJ2026が中核に置くのは、クリエイティブ・ファンドリー、インダストリー・フォーラム、メイン・フェスティバルの3プログラム。ここから生まれた作品・人材・知見・協働テーマを、国内外の映画祭や国際イベント、配信プラットフォーム、企業との共同開発機会へ橋渡しする横断的な接続層が「エクスターナル・パスウェイ(External Pathways)」だ。独立した第4のイベントではなく、実践・業界対話・発信の流れを外部エコシステムへ広げる機能として運用するという。
会期中は「Screening / Awards」「Keynote / Dialogue」「Exhibition / Experience」「Networking / Connection」の4本柱を3日間に縦断させ、上映とビジネスカンファレンスを分断しない構成をとる。内容は作品上映、Finalists Showcase、表彰、基調講演、パネルディスカッション、ファイヤーサイドチャット、Creator / Director Dialogue、ブース展示・製品デモ、VIPエリア、ネットワーキングなど(いずれも予定)。
対外的な連携も動いている。AIFJは「SusHi Tech Tokyo 2026」のオフィシャルパートナーに選ばれ、AI、IP、制作、テクノロジー、国際市場をテーマにした英語セッションを企画・実施。2026年9月には台北市政府産業発展局の招致を受けて「StartSphere Taipei 2026」に参画し、日台のIP共同開発や海外市場との接続を見据えた対話を始めている。
主催はAI Film Festival Japan 2026実行委員会、主幹事は株式会社AI Film Japan。作品応募はFilmFreewayで受け付ける。9月以降、日別プログラムと会場構成、登壇者、審査員、ファイナリスト、特別賞の詳細、追加パートナー、参加登録などを順次公表する。日程・会場構成・プログラム内容は今後の調整で変更となる場合があるとしている。
公式サイトはhttps://aifilm.jp/。



