協同組合日本映画撮影監督協会(JSC)は、映画撮影分野で国際的に活躍できる人材の育成を目的とした人材育成プログラム「Cinematic Quantum(CQ)」の新たな取り組みとして、2026年9月より連続講座「CQ : Academy Class 2026」を開講する。
全8回で構成される年間プログラムで、このほど第1回・第2回の受講者募集を開始した。募集期間は8月10日から8月25日まで。基礎から実践までを体系的に学べる教育プログラムとして、映像業界の次世代を担う撮影人材の育成を図る。
海外トップクリエイターの知見を次世代へ、映画撮影の基礎を体系的に学ぶ年間講座
「Cinematic Quantum(CQ)」は、文化庁の補助金により独立行政法人日本芸術文化振興会に設置されたクリエイター支援基金のもと、JSCが受託しているプログラムである。昨年より始動し、映画撮影分野において国際的に活躍できる人材の育成を目的として、海外トップクリエイターによるマスタークラスや国際的な実践機会の創出に取り組んできた。
これまで国内では、京都・東京でのマスタークラス、東京での単発のアカデミークラスを開催してきたが、今回、新たな取り組みとして連続講座「CQ : Academy Class 2026」を開講する運びとなった。
本クラスは全8回の講座を通して映画撮影の基礎を体系的に学び、将来的に国内外の撮影現場で活躍できる撮影人材を育成する年間プログラムである。講師はCQ : Master Classの受講経験者を中心に構成され、海外トップレベルの撮影監督から学んだ知見や経験を次世代へ共有する。JSCは本プログラムを通じて、技術習得だけにとどまらず、撮影部全体を理解し、チームワークや判断力、責任感、問題解決能力を備えた、国際的に活躍できる撮影人材の育成を目指すとしている。
第1回は撮影基礎・現場ワークフロー、第2回はカメラムーブメント
今回募集が始まった第1回・第2回は、年間プログラムの出発点となる講座である。いずれも開催時間は10時から16時30分まで(予定)で、9月3日、9月6日いずれか一日のみの参加も可能となっている。
第1回「撮影基礎・現場ワークフロー」は、2026年9月3日(木)にソニーグループ本社 Digital Media Production Center(DMPC)Japanで開催される。映画制作の全体像を理解し、安全で円滑な撮影現場を支えるための基礎知識を学ぶ内容で、撮影基礎・現場ワークフロー、撮影現場の安全、撮影部各職種の役割、デジタルカメラの基礎、作品制作の流れ、現場オペレーションなどを扱う。
第2回「カメラムーブメント」は、9月6日(日)に株式会社ナックイメージテクノロジー レンタルで開催される。映像表現を支える多様なカメラワークについて、機材の特性や運用方法を理解しながら実践的に学ぶ内容で、ドリーまたはジブ撮影の基礎、ジンバル撮影の基礎、ステディカムの役割と運用、手持ち撮影による映像表現、各種カメラムーブメントの実践などを予定している。
講師には、山本英夫氏(JSC)、谷川創平氏(JSC)をはじめ、マスタークラス受講経験者、メーカーおよびレンタルハウスの技術者が予定されている。
第3回以降は、照明基礎・応用(第3回)、照明機材実習(第4回)、レンズ・露出・構図(第5回)、特機実習(第6回)、撮影ワークフロー・DIT(第7回)、特殊撮影・総合実習(第8回)が予定されており、第8回ではVFXやLEDウォールなどの最新技術を学ぶとともに、短編作品制作を通じた総合的な実践を行う。なお、講義内容・日程は変更となる場合がある。

参加費無料で20名を募集、8月25日まで受付
募集人数は20名程度で、参加費は無料。ただし、会場までの交通費、宿泊費、食事代等は参加者の負担となる。第1回・第2回の募集期間は2026年8月10日(月)から8月25日(火)までで、参加者への決定連絡は8月27日以降を予定している。第3回以降については9月上旬に募集される予定だ。
応募資格は、撮影助手やカメラアシスタントなどの若手技術者、映画・映像分野を学ぶ学生、将来的に撮影監督を目指す人、国際的な撮影現場や共同制作に関心を有する人、そして日本国籍または日本の永住資格を有する人、もしくは日本国内を拠点に活動している人といった条件をすべて満たす人が対象となる。該当しない場合はJSC事務局への相談を呼びかけている。
応募は指定の応募フォームから必要事項を入力して行う。応募にあたっては、フォームに掲載されるプライバシーポリシーおよび同意書の確認・同意が必要となる。応募多数の場合は選考が行われ、現在の活動状況、志望動機、将来の目標、本プログラムへの参加目的などを総合的に審査し、有識者による公平な選考が実施される。
問い合わせ先は協同組合日本映画撮影監督協会(メール:info@jsc.or.jp、公式サイト:https://www.thejsc.net)。





