株式会社MagicHolicは、アニメ業界のプロフェッショナルとAIクリエイターが交流する招待制クローズドイベント「次世代の商業アニメのあり方を体感する一夜」を、2026年6月30日に東京都内で開催する。主催はMagicHolic、協力はディー・エヌ・エー(DeNA)およびSeedance(ByteDance)。
本イベントは、AIアニメ制作における「商業品質」の実現をテーマに、AIクリエイター、アニメ監督・制作関係者、IP保有者、配信関係者らを対象に実施される。参加規模は20名程度で、会場は非公開。録画やアーカイブ配信は行わない。
AI映像生成の制作速度と商業アニメ品質の両立がテーマ
MagicHolicによれば、AIによる映像生成技術はこの1年で大きく進化し、従来は数カ月を要した品質の映像を、より短期間で制作できる可能性が高まっているという。一方で、商業アニメ級の品質を、AIネイティブな制作プロセスで実現する方法論は、まだ確立途上にある。
同社はこの課題に対し、AIクリエイターとアニメ業界のプロフェッショナルが協働する「プロ×AI」のハイブリッド制作ラインが有効だと位置付ける。今回のイベントは、両者が出会い、今後の試作・制作プロジェクトにつながる座組みを形成する場として企画された。
AIを実際の商業作品の制作で用いるためには、演出意図、キャラクターの一貫性、品質管理、権利処理、制作進行との統合など依然として課題が残る。今回の取り組みは、AIによる制作速度と、アニメ制作現場のプロフェッショナルが持つ監修・演出面の知見を組み合わせることを目指すものといえる。
AIクリエイターの制作ノウハウ共有や業界視点の議論を実施
当日は、AIアニメ制作の現在地を共有するオープニングに続き、第一線で活動するAIクリエイターによる制作ノウハウの共有、映像生成AIの最新動向に関するセッション、業界・IP・ビジネス側から見たAIアニメへの期待を扱うプログラムが予定されている。
また、イベント後半にはネットワーキングの時間を設け、次の試作プロジェクトに向けたチーム組成のきっかけを作る。登壇者および詳細プログラムは調整中である。
イベント概要は以下の通り。
名称:次世代の商業アニメのあり方を体感する一夜
日時:2026年6月30日(火)18:00~21:00
会場:東京都内、招待制・非公開
形式:招待制クローズド、録画・アーカイブなし
規模:20名程度
参加対象:AIクリエイター、アニメ業界のプロフェッショナル、IP保有者、配信関係者ほか
主催:株式会社MagicHolic
協力:株式会社ディー・エヌ・エー、Seedance(ByteDance)
2026年7月以降に商業アニメのパイロット制作を計画
MagicHolicは、本イベントを単発の交流会にとどめず、参加したAIクリエイターとアニメ業界のプロフェッショナルによる制作ラインの組成を目指す。2026年7月以降には、商業アニメのパイロット制作に取り組んでいきたい考えを示している。
まずは短尺のパイロット制作を起点とし、将来的な制作体制の構築を目指す。
MagicHolic代表取締役CEOの水上渚氏は、「AIによる映像制作は、この1年で“速さ”を手に入れました。けれど、商業アニメが積み上げてきた“品質”や“演出の呼吸”は、技術だけで再現できるものではありません」とコメントしている。そのうえで、AIクリエイターの発想と、現場を知るプロフェッショナルの技術が出会うことで、新しい制作のかたちが生まれるとの見方を示した。

