オスカーノミネート作『エルヴィス』プロデューサーが語る「牧羊犬」としての映画プロデュース論【TIFFCOMレポ】

TIFFCOMで『エルヴィス』のプロデューサー、スカイラー・ワイス氏のマスター・クラスが開催。映画プロデューサーを「牧羊犬」に例え、芸術と商業のバランスや現場管理、AIや新作についても語った。

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スカイラー・ワイス氏
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2025年10月31日、第38回東京国際映画祭と併催されたコンテンツマーケット「TIFFCOM 2025」の会場にて、「MPA / DHU / TIFFCOM マスタークラス・セミナー&ピッチング・コンテスト2025」が開催された。モーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)、デジタルハリウッド大学(DHU)、TIFFCOMの3者共催による本イベントは、若手映画製作者の発掘と育成を目的としており、長年にわたり続けられている。

イベントは二部構成で、第一部ではマスタークラス・セミナー、第二部では長編映画企画のピッチング・コンテストが行われた。

本稿では、第一部のマスタークラス・セミナーの模様を詳報する。登壇したのは、アカデミー賞8部門にノミネートされた『エルヴィス』をプロデュースし、バズ・ラーマン監督の製作会社Bazmarkのマネージング・ディレクターも務めるスカイラー・ワイス氏。同氏はプロデューサーの役割から、『エルヴィス』創作秘話、さらにAIに関する見解まで多岐にわたる話題に言及した。


プロデューサーとは「牧羊犬」である

ワイス氏は、講演の冒頭で「映画プロデューサーの仕事とは何か?」という、最も頻繁に問われるが最も答えにくい質問に答える。同氏は、「カートゥーンに出てくる牧羊犬(シープドッグ)」というユニークな例えでプロデューサーの仕事を解説した。


《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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