映画の海外展開、プロが無料個別相談。東京都「Into Global」が11月26日開催、海外セールスの経験豊富な阿部律子氏が登壇

映画の海外展開支援の無料個別相談会が11月26日に中野で開催される。経験豊富なオープンセサミの阿部律子氏が現場の実践的アドバイスを提供する。

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映画の海外展開、プロが無料個別相談。東京都「Into Global」が11月26日開催、海外セールスの経験豊富な阿部律子氏が登壇
映画の海外展開、プロが無料個別相談。東京都「Into Global」が11月26日開催、海外セールスの経験豊富な阿部律子氏が登壇

東京都のコンテンツ産業海外展開支援プログラム「Into Global」は、映画のグローバル展開を目指す事業者向けの無料個別相談会を2025年11月26日(水)に開催する。ナビゲーターには、『ギルバート・グレイプ』『ファーゴ』などの洋画買付や、60本以上の日本映画の海外セールスを手がけてきた有限会社オープンセサミ代表取締役の阿部律子氏を迎える。現場のリアルな知見に基づいたアドバイスを直接受けられる貴重な機会となる。会場は中野坂上のInto Global事務局で、5名限定の対面形式で実施される。

「現場目線」で海外セールスや映画祭出品の疑問に直接回答

本相談会は、自身の作品を海外に展開したい映画監督、プロデューサー、製作・配給会社関係者が抱える具体的な課題に応えるものだ。「海外セールスの仕組みがわからない」「海外の映画祭への出品方法は」「国際共同製作(Co-Production)のきっかけは」といった、グローバル展開の初期段階で直面する疑問に対し、1枠40分の1on1形式で個別にアドバイスを提供する。

ナビゲーターを務める阿部氏は、配給会社シネセゾンなどで洋画買付に従事し、『ギルバート・グレイプ』(93年)やコーエン兄弟の『ファーゴ』(96年)など数々の名作を日本に紹介。2001年にオープンセサミを設立してからは、邦画の海外セールスと洋画の買付、シンクタンク業務を行う。これまでに60本以上の日本映画の海外展開や、ベルリン、ベネチア、トロントといった主要映画祭への出品を手がけており、1991年より現在まで主要な映画祭・マーケットに参加し続ける、まさに「現場のプロフェッショナル」である。

都内映像事業者5名限定。11月20日締切

相談会は、東京都が実施する都内コンテンツ産業の海外展開支援プログラム「Into Global」の一環として開催される。本事業内のサービスはすべて無料で利用可能だ。

参加対象は、東京都内に登記簿上の本店または支店を有するコンテンツ産業に従事する中小企業、もしくは都内税務署へ開業届を提出している個人事業主に限られる。

定員は5名。応募多数の場合は、申込フォームに記入された相談内容をもとに選考が行われる。申込締切は2025年11月20日(木)23時59分まで。当選者には11月21日(金)までに連絡が入る。

【イベント概要】

  • イベント名: 映画のグローバル展開をナビゲートするリアル相談会

  • 日時: 2025年11月26日(水) 13:00~17:00 (1枠 約40分)

  • 会場: Into Global事務局
    (東京都中野区本町2-46-1 サンブライトツイン14F 東京コンテンツインキュベーションセンター内)

  • 方式: 対面形式

  • 参加費: 無料

  • 定員: 5名(事前申込・選考制)

  • 対象: 都内コンテンツ産業の中小企業または個人事業主

  • 申込締切: 2025年11月20日(木) 23:59

  • 申込:https://global-movie-soudan.peatix.com/

  • 主催: Into Global(東京都コンテンツ産業海外展開支援プログラム)

《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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