一般財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAJ)は、2025年11月19日(水)から21日(金)までの3日間、幕張メッセ(国際展示場 展示ホール6)にて「INTER BEE IGNITION×DCEXPO」を開催する。本イベントは、先進映像表現技術を発信してきたINTER BEE IGNITIONとの共同開催であり、コンテンツ産業の未来を担う最新技術とトップランナーが集結する。現在、公式サイトにて来場登録を受け付けている。
さかなクン、建築家・藤本壮介氏が登壇 ASIAGRAPH記念セッション開催

今年の注目コンファレンスの一つが、11月21日に開催される「ASIAGRAPH創(つむぎ)賞・匠賞」の受賞記念トークセッションである。世界的なCGアーティスト河口洋一郎氏が主宰する同賞は、優れたクリエイティビティ(創賞)と技術力(匠賞)を表彰するものだ。
今年の「創賞」は、魚類学者であり、魚の豊富な知識とイラストを通じた啓蒙活動が評価されたさかなクンが受賞した。「匠賞」は、2025大阪・関西万博の大屋根リング設計を手掛け、「原初的な未来の建築」という哲学を実践する建築家・藤本壮介氏に決定した。
セッションは「アート&サイエンスで深海を泳ぐ」「生命を宿すカタチ」と題し、河口氏がさかなクン、藤本氏とそれぞれ対談。映像・コンテンツ産業のクリエイターにとっても示唆に富む、異分野のトップランナーの創造性の源泉に迫る。
イマーシブとAIの最前線 SIGGRAPH招聘セッションなど注目講演が目白押し
コンテンツ産業の国際競争力や最新技術動向を探るセッションも多数予定されている。
「国際的な競争力を生むイマーシブコンテンツの未来」(11月20日)では、VR、XR、プロジェクションマッピング、バーチャルプロダクションなど、急速に拡大するイマーシブ分野の第一線で活躍する専門家が登壇。最新動向を共有するとともに、業界の底上げを目指す「イマーシブコンテンツ・ソサエティ」の活動にも触れ、国際競争に打ち勝つコンテンツ力について議論する。

「AIとGPUが切り拓くリアルタイム表現の未来」(11月21日)は、CGとインタラクティブ技術の国際学会ACM SIGGRAPHからの招聘トークセッションである。Unity TechnologiesのJesse Barker氏(SIGGRAPH 2026 "Emerging Technologies" チェア)を迎え、スクウェア・エニックスのリードAIリサーチャーである三宅陽一郎氏、慶應義塾大学大学院の南澤孝太教授が登壇。AIとリアルタイムグラフィックスが未来の表現にもたらす可能性について、最新の技術トレンドを交えて議論が展開される。

生成AIがコンテンツ制作を革新 「AI Street」で最新活用事例をデモ
展示エリアでは、生成AIにフィーチャーした特別企画「AI Street - AI Ignites Creation -」が設けられる。AIがコンテンツ制作をどう塗り替えるか、具体的なデモンストレーションを通じて最新のソリューションを体験できる。
「AI×映画」分野では、ガウマピクス株式会社が出展。生成AIのみで制作した劇場映画『グランマレビト』の事例に基づき、人間とAIの最適な共存の形や、AIツールの性能を最大限に引き出す制作ワークフローについて解説する。

「AI×音楽」分野では、オンガラボ株式会社が登壇。音楽の「印象」で類似楽曲を自動検索できる技術や、それを用いた楽曲カタログ管理サービス「ongabox」を展示。さらに、歌詞と音源からリリックビデオを自動生成する支援技術も披露し、映像制作現場の作業効率向上を提案する。
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【開催概要】
名称:Inter BEE 2025(https://www.inter-bee.com/ja/)
会期:
11月19日(水)10:00~17:30
11月20日(木)10:00~17:30
11月21日(金)10:00~17:00
会場:幕張メッセ
〒261-8550 千葉県千葉市美浜区中瀬2丁目1
入場:無料(全来場者登録入場制)
主催:一般社団法人 電子情報技術産業協会






