2026年3月3日、WEBTOON Entertainment Inc.(Nasdaq: WBTN)は、2025年第4四半期および通期の決算を発表した。2025年通期の総売上高は前年比2.5%増(為替一定ベースで3.9%増)の約14億ドルを記録し、安定した成長を示した。一方で、WattpadやMunpiaなどの買収に伴うのれん減損を計上した結果、純損失は3億7,340万ドルに拡大している。
本決算における映像・エンタメ業界最大の注目点は、「IP Adaptations(IP映像化)」部門が為替一定ベースで前年比35.5%増と、全セグメントで最大の成長率を達成した点だ。また、2025年にはディズニーやWarner Bros. Animationとの戦略的提携を締結しており、自社IPのハリウッドスケールでの展開を本格化させている。
のれん減損を除けば本業は3年連続黒字
セグメント別に見ると、主力の有料コンテンツ売上が前年比0.4%増の10億8,749万ドルと微増にとどまった一方で、広告売上は1.1%減の1億6,425万ドルとわずかに後退。その中で際立った成長を見せたのがIP映像化部門であり、売上高は前年比31.8%増(為替一定ベースで35.5%増)の1億3,095万ドルへと大きく躍進した。
表面上のGAAPベース純損失は3億7,340万ドルと膨らんでいるが、業績不振と即断するのは早計である。この損失の大部分は、過去の買収に関連する3億3,648万ドルの非現金費用(のれん等の減損損失)によるものだ。
本業のキャッシュ創出力と収益性を示すAdjusted EBITDAは、2025年通期で1,940万ドルの黒字を確保しており、マージンは1.5%であった。また、2025年Q4単体のAdjusted EBITDAは57.6万ドルとなり、前年同期のマイナス344万ドルから黒字転換を果たしている。この指標の算出にあたっては、純損失から株式報酬費用(4,190万ドル)や金融資産の公正価値変動に伴う損失(約860万ドル)、上場・再編関連費用(約681万ドル)などが適切に控除されている。
のれん減損という一時的な会計処理を除けば、同社は3年連続で成長と黒字化を達成しており、基幹事業の足腰は依然として強固だ。

