株式会社Onakamaは、アニメ監督のりょーちも氏を講師に迎え、クリエイター向けBlender講座『Blender Aniput Training』の第2期を開講する。2025年12月より5ヵ月間にわたり実施され、2Dと3Dの技術・思考を融合し、ショートアニメーションを「つくりきる」スキルの習得を目指す集中講座となる。
アニメ制作現場のハイブリッド化と小規模ワークフロー需要に応える
近年、商業アニメ制作の現場では、3Dを用いたレイアウト(3DLO)や作画ガイドとしてのプリビズなど、2Dと3Dをハイブリッドで用いる手法が着実に広がっている。中でもBlenderは、その表現力と生産性の高さから、個人クリエイターから制作現場まで幅広く採用が進む。同時に、個人や少人数で制作を完結させるスタイルも拡大しており、軽量かつ一貫したワークフローへの需要が急速に高まっている。
本講座は、Blender基礎から始まり、Grease Pencilを用いた2Dスキル(2Dアニメーション、レイアウト)、3Dスキル(モデリング、3Dレイアウト、アニマティクス設計)、そして両者を融合させたアニメーション編(実践課題:パルクール)までを網羅する。
Grease Pencil軸に「学ぶ→つくりきる」までを5ヵ月で一気通貫
株式会社Onakamaは、第1期(2022年)の開講以降、約3年間にわたり、りょーちも氏と共にBlenderを核とした実践的なワークフローを現場でアップデートしてきた。特にGrease Pencil(グリースペンシル)を活用した2D×3Dの多様な表現手法や、小規模チームでも機能する制作運用ノウハウを蓄積。第2期では、これらの実績と経験を第1期の内容と融合させ、「学ぶ」から「つくりきる」までを一気通貫で習得できるプログラムとして提供する。
第1期からのアップデートとして、講座内容を全18回(講座11回+EXTRA2回+作業会5回)へとボリュームアップ。「講座で学ぶ→課題をやって学ぶ→質問して学ぶ」のサイクルを繰り返し、個人でも完走できる「つくりきる力」の育成に焦点を当てて再設計した。Grease Pencilを軸に、2D的な描線表現と3D空間演出を両立するBlenderの強みを活かし、作画、カメラ、レイアウト、ライティングを一気通貫で学習できる点が特徴だ。
講座では、Onakamaとりょーちも氏が『Ryan's World』シリーズなどで実践・アップデートしてきた「Blenderを核にした少人数ワークフロー」を体系化し、その制作プロセスを共有する。
講師を務めるりょーちも氏は、『鉄腕バーディーDECODE』のキャラクターデザイン・総作画監督や『夜桜四重奏』シリーズの監督などを歴任し、近年はBlenderを駆使した2D×3Dハイブリッドの新しいワークフロー開拓を牽引するクリエイター。メンターおよびテクニカルアシスタントとして、斎藤俊介氏、安正まこと氏、窪田祥氏ら、Blender制作の現場を共にしてきたクリエイター陣が受講をサポートする。
講座はオンライン形式(Zoom/Discord)で、2025年12月1日から2026年4月27日までの約5ヵ月間で開催される。
■開催概要
名称:Blender Aniput Training 第2期
会場:オンライン(Zoom Meetings /Discordを使用予定)
日程:【2025年12月1日(月)】~【2026年4月27日(月)】の約5ヵ月間
回数:講座11回+EXTRA 2回+作業会5回=計18回
受講料:一式、80,000円(税抜)
企画:株式会社Onakama