TOHOシネマズ株式会社は、2026年3月28日、東京・品川区の大井町駅前に誕生する大型複合施設「OIMACHI TRACKS(大井町トラックス)」内に、シネマコンプレックス「TOHOシネマズ 大井町」を開業することを発表した。8スクリーンを備え、うち3スクリーンにはそれぞれ仕様の異なる特殊シアターを導入。多様化する鑑賞者のニーズに応え、新たな映画体験の価値を創造する拠点を目指す。
「ドルビーシネマ」を都内初導入、鑑賞スタイルの多様化に対応
最大の注目点は、同社として都内で初導入となる「Dolby Cinema®︎(ドルビーシネマ)」である。ドルビーシネマは、最新の映像技術「Dolby Vision®︎」と立体音響技術「Dolby Atmos®︎」に、シアターデザインを組み合わせることで、作品への深い没入感を実現する高品質シアターだ。驚異的なコントラストと色鮮やかでリアルな映像、そしてあらゆる方向から音が流れる体験は、鑑賞者を映画の世界へと引き込む。

近年、映画鑑賞のスタイルは多様化しており、「ハイエンドな環境で作品に没入したい」「より迫力のある音響で楽しみたい」といった、付加価値の高い体験を求める声が高まっている。今回のドルビーシネマ導入は、こうした市場のニーズに的確に応える戦略と言えるだろう。
独自規格「プレミアムシアター」「轟音シアター」も集結
TOHOシネマズ 大井町には、ドルビーシネマに加え、同社が独自に開発した2種の特殊シアターも導入される。
一つは、同社のハイエンドシアターである「プレミアムシアター」。映像・音響・座席という映画館の基本要素を徹底的に追求した独自規格のシアターだ。左右の壁いっぱいに広がるプレミアムラージフォーマットのスクリーン、シアター形状に最適化されたプレミアムサウンド、そしてプライベート空間を確保したプレミアムシートが特徴で、快適かつ高品質な鑑賞環境を提供する。

もう一つは、「音の体感」に特化した「轟音シアター」だ。スピーカーユニットを向かい合わせで駆動させるアイソバリック方式を採用したサブウーハーをスクリーン前に設置。これにより、通常の1.5倍から2倍のパワーを発揮し、文字通り「空気を震わせる」ほどの迫力あるサウンドを実現する。これら3種の個性的なシアターの集結は、一つの劇場で多彩な映画の楽しみ方を提案する、同社の新たな試みと言える。

大井町駅直結の好立地、エリアの新たな文化拠点へ
新劇場が開業する「OIMACHI TRACKS」は、大井町駅直結という交通至便な立地を誇る。駅前の新たなランドマークとなる複合施設の中核を担うことで、映画館が街の賑わいを創出する役割も期待される。

【TOHOシネマズ 大井町 施設概要】
所在地: 東京都品川区広町二丁目1番21号 「OIMACHI TRACKS」内
開業日: 2026年3月28日(土)予定
スクリーン数: 8スクリーン