コダックとIMAGICA、劇映画フィルム製作支援パッケージ第六弾を発表 新たに「フィルム撮影トライアル」も提供

コダックとIMAGICAがフィルム制作支援パッケージ第六弾を開始し、フィルム質感を試せるトライアルも新設された。

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コダックとIMAGICA、劇映画フィルム製作支援パッケージ第六弾を発表 新たに「フィルム撮影トライアル」も提供
Photo by Adam Berry/Getty Images コダックとIMAGICA、劇映画フィルム製作支援パッケージ第六弾を発表 新たに「フィルム撮影トライアル」も提供
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コダックジャパンと株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスは、国内の映像制作プロダクションを対象とした「劇映画フィルム製作支援パッケージ」の第六弾を開始した。エントリー受付は2026年1月31日まで。本パッケージは、フィルム撮影からポストプロダクションの初期工程までを特別価格で提供し、国内のフィルム映像制作を強力にサポートする。今回は新たに、企画段階でフィルムの質感を試せるテスト撮影特典『フィルム撮影トライアル』が導入された。

導入のハードルを下げる新特典「フィルム撮影トライアル」

今回の第六弾パッケージでは、次回作の企画を持つ制作プロダクション向けに、本格導入前にフィルムルックを体感できるテスト撮影特典『フィルム撮影トライアル』が新設された。これは、フィルム撮影を検討しているものの、コストやワークフローの面で決断できずにいる制作者にとって、大きな後押しとなることが期待される。利用にはエントリーと企画書の提出が必要。

『夜明けのすべて』など30作以上の話題作で採用実績

本パッケージはこれまで、『夜明けのすべて』(三宅唱監督)、『アット・ザ・ベンチ』(奥山由之監督)、『まる』(荻上直子監督)、そして2025年公開予定の『阿修羅のごとく』(是枝裕和監督)や『雪の花 ―ともに在りて―』(小泉堯史監督)など、30タイトル以上の劇映画や配信作品で活用されてきた実績を持つ。全編フィルム撮影はもちろん、デジタル撮影と組み合わせるハイブリッド制作にも柔軟に対応。35mm、16mmともにカラーフィルムと白黒フィルムを自由に組み合わせることが可能で、多様化する映像表現のニーズに応える。

フィルム供給からポスプロまで一貫サポート、2026年1月末まで受付

本企画は、フィルムメーカーであるコダックと、ポストプロダクション企業のIMAGICAエンタテインメントメディアサービスが共同で提供する。パッケージ内容は、35mmまたは16mmフィルム(KODAK VISION3、B/Wネガ)の提供、現像(特殊現像含む)、4Kスキャニング、オフラインメディア作成までを網羅している。エントリーおよび企画相談は、企画の初期段階から受け付けており、締め切りは2026年1月31日までとなっている。


本件に関する問い合わせ
コダックジャパン 担当:山本
E-mail: motionjp@kodak.com

《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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