株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス(以下、Imagica EMS)は、2025年6月に6年ぶりに日本で開催される米国映画テレビ技術者協会(Society of Motion Picture and Television Engineers、以下SMPTE)の標準化技術委員会議開催に伴い、デジタルカラーワークフローのグローバルスタンダードであるACES(Academy Color Encoding System)に関する技術セミナーをSMPTEと共催することを発表した。セミナーは、委員会会期中の6月2日(月)に開催される予定だ。
Imagica EMSは、映像の企画から制作、映像編集、配信・流通向けサービスまでをグローバルにワンストップで提供する株式会社IMAGICA GROUP(以下、IMAGICA GROUP)のグループ会社であり、映像制作とコンテンツ流通をセキュアかつシームレスにつなぐ映像技術サービスを展開している。
一方、SMPTEは映画・テレビ技術に関する様々な規格を策定しており、映像メディア業界へ強い影響力を持つ北米拠点の標準化団体だ。世界中の専門家が集まり、映像や音声などの品質向上、効率的なワークフロー、技術の相互運用性を推進している。年4回開催される標準化技術委員会議では、実際に標準化を進めている技術者が国内外から集まり、標準化すべき技術的な課題に関する議論が行われている。
今回の技術セミナーは、この日本開催に合わせて企画されたものだ。
【ACESに関する技術セミナー 開催概要】
セミナーは2部構成で、ACESの歴史や実践、そして色管理フレームワークの構築・検証・実践について専門家が解説する。
日時: 2025年6月2日(月)17:30~19:30(予定)
場所: IMAGICAエンタテインメントメディアサービス 竹芝メディアスタジオ
主催: SMPTE、IMAGICAエンタテインメントメディアサービス
内容・講師:
第1部::「ACES - History, Evolution, Practices」
講師は、SMPTEのStandards Vice Presidentであり、Amazon MGM StudiosのHead of Tech Standardsを務めるRaymond Yeung氏。
第2部::「色管理フレームワークの構築と検証・実践報告 ー 分光測定からACES/OCIO、DevOpsまで ー」
講師は、IMAGICAエンタテインメントメディアサービスのカラーイメージングエンジニアである長谷川 智弘氏が務める。
ACESは、デジタルファイルの交換やカラーワークフローの管理、配信・アーカイブ用マスターファイル作成のためのグローバルスタンダードなシステムとして位置づけられている。映画芸術科学アカデミー科学技術評議会(Science and Technology Council of the Academy of Motion Picture Arts and Sciences)の後援の下、数百人ものプロの映画制作者と色彩科学者によって開発されたSMPTE規格やベストプラクティスとカラーサイエンスを組み合わせたものであり、長編映画からテレビ番組、CM、AR/VRなど、あらゆる種類の制作に使用することが可能だ。
Imagica EMSは、これからも最新の技術や取り組みに関する情報の発信や共有を通じて、メディア・エンタテインメント業界のさらなる技術発展に寄与していきたいとしている。
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