現在、全世界で約18億件の有料契約があるが、Ampere Analysis社の推定では今後5年以内に20億件まで伸びると予測されている。これは海外市場からの有料契約数の急増が大きく影響しており、米国市場を上回る予想だ。有料契約数が最も増加したのは2020年で、コロナによるロックダウンで2億8,200万件の新規登録があった。その当時に比べれば成長率は鈍化する見込みだが、今後はストリーミングサービスが飽和していない欧米以外の市場でいかにエンゲージメントを強化できるかが重要になるという。
また、Ampere Analysis社は、2029年までにSVOD(定額制ストリーミングサービス)が年間約1,700億ドルを生み出すと予測しており、この成長は主要プラットフォームが開始した重要な戦略的展開によるところが大きい。例えば、Netflixはパスワード共有対策の強化や革新的なコンテンツの提供などを通じて、長期的な収益成長を確保するための取り組みを積極的に推進している。ディズニープラスやMAXなどは積極的なバンドル戦略を選択し、顧客の獲得と維持に努めている。それに加え、広告の導入によって220億ドルが生み出されることも予測され、世界の定額制ストリーミング市場の年間売上は最終的に1,900億ドルを超えるとも述べられている。
さらに、Netflixは市場での存在感を大幅に拡大し、2029年までに有料会員数のシェアを14.4%から推定29%に拡大するとされている。同社は国際市場にも注力しており、中でもインドは2024年にNetflixにとって2番目に大きな成長市場になると考えられている。
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