『スパイダーマン』シリーズの主演で知られるトム・ホランドが、製作会社を設立したことが明らかとなった。
Varietyによると、ホランドは、短編映画『Last Call(原題)』でタッグを組んだ弟で監督・脚本家のハリー・ホランド、共同脚本を務めたウィル・サウスと共にBilly17を設立。すでに同社は、ソニー・ピクチャーズと映画3本のプロデュース契約を結んでいるという。ソニー・ピクチャーズはホランド主演の『スパイダーマン』シリーズを製作しており、長年にわたってホランドと強固なパートナーシップを築いていることでも知られている。Billy17とソニー・ピクチャーズによるタッグ第1弾は、アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』を手がけたロドニー・ロスマンが脚本を執筆する『Burnt(原題)』。現時点で物語の詳細は不明だが、ホランドが主演を務める予定だ。
2本目は、豪作家グレーム・シムションの同名ベストセラー小説を映画化する『The Rosie Project(原題)』で、ソニー傘下のTriStar Picturesで進行中。『スパイダーマン』シリーズのマット・トルマック、ハリウッド版リメイク映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』のマイケル・コスティガンもプロデューサーを務める。
3本目の映画は、米作家テディ・ウェインの同名スリラー小説を映画化する『The Winner(原題)』。『スパイダーマン』シリーズでホランドが長年にわたって協業してきたエイミー・パスカルがプロデューサーとして参加し、ホランドが主演する予定だ。
The Hollywood Reporterによると、製作会社設立の発表でホランドが以下の声明を発表した。「ソニー・ピクチャーズとは10年近くにわたって素晴らしい関係を築いており、製作会社を立ち上げるにあたり、最高のパートナーだと感じました。この一歩を踏み出すことは以前からの目標でした。娯楽性が高く、何度でも観たくなるような映画をビッグスクリーンに提供できることに大きな喜びを感じています。その第一弾となるのが『Burnt』です。このアイデアは数年前から温めてきたもので、私たちにとって最も野心的なプロジェクトに、ロドニーが脚本家として参加してくれるとは本当に素晴らしいことです。大きな挑戦になりますが、次に何が待っている未来が楽しみです」と意気込みを語った。ソニー・ピクチャーズ映画部門で会長・CEO(最高経営責任者)を務めるトム・ロスマン氏は、「トムとハリー、ウィルは素晴らしいアイデアに溢れ、それをやり遂げる熱意を持っています」と称賛。「すでに大成功を収めているトムとの関係や、共に作り上げてきた現在のフランチャイズを拡大することで、トムの非凡な演技力に加え、3人のプロデュース能力を生かした新時代へと発展させられることを幸運に思っています。我々は、これらの新プロジェクトに全力で取り組んでおり、これからもさらなる挑戦が続くことでしょう」と述べている。
ホランドとソニー・ピクチャーズは、『スパイダーマン』シリーズで世界的な成功を収め、第3作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は全世界で19億ドルを超える興行収入を記録し、歴代7位にランクイン。この黄金コンビが手掛ける新作映画にも期待が高まっている。