クランチロール飯島江美子氏が「全世界のテレビ業界で影響力のある女性」に2年連続選出、コメントが到着

The Hollywood Reporterにて「全世界のテレビ業界で影響力のある女性」が発表。2年連続で選ばれたクランチロールの飯島江美子氏からコメントが到着した。

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クランチロール アニメプロダクション バイスプレジデント 飯島江美子氏
クランチロール アニメプロダクション バイスプレジデント 飯島江美子氏
The Hollywood Reporterにて「全世界のテレビ業界で影響力のある女性(The Most Powerful Women in International Television)」が発表され、クランチロールのアニメプロダクション バイスプレジデント・飯島江美子氏が2年連続で選出された。

「全世界のテレビ業界で影響力のある女性」は、世界中のテレビ業界において変革を推進する女性たちに光を当てる毎年恒例のリスト。テレビ業界を取り巻く環境が大きく変わる中、事業運営を再構築したり、長年定着した慣行に疑問を投げかけたり、新たな前進の道を切り開くリーダーシップを発揮した女性が選ばれている。今年は世界各地から32名が選ばれた。

昨年に続いてリストアップされた飯島江美子氏は、アニメ制作会社ぴえろで秘書としてキャリアをスタートした後、海外セールスや国内番組販売、国内商品化などのビジネスに携わり、中国子会社の責任者も務めた。2019年にファニメーション(現クランチロール)へ入社し、TVアニメ『炎炎ノ消防隊』シリーズ、『フルーツバスケット(2019)』、『俺だけレベルアップな件』、『佐々木とピーちゃん』、『ばいばい、アース』などの製作を担い、現在はクランチロールの日本法人のHead of Officeも務めている。

そして今回特別に飯島氏からコメントが到着。

クランチロールのアニメ制作の部署でリーダーとして同社を引っ張る飯島氏は、業界内の平等と多様性の改善について「多くの日本企業では女性の役員がまだ少なく、エンターテインメント業界も例外ではありません。とはいえ、私がこの業界に入ったころに比べれば、監督や構成作家などのクリエイターをはじめ、制作進行やプロデューサーなど、さまざまな職種でキャリアを確立する女性が増えています。 これは社会における大きな変化です」とコメント。

「女性は男性の2倍、3倍働かないと認められないと言われていた時代がありました。つまり、今の我々があるのは、一所懸命働き会社の信頼を勝ち取った一世代前の女性たちが、その後に続く多くの女性に雇用の門を開いてくれたということであり、今を生きる我々はそのバトンを次世代に引き継いでいく責任を負っているわけです。私たちは、メンターシッププログラムやリーダーシップトレーニングを通じて、より多くの女性が働きやすく、キャリアを構築できる環境を整えるよう、会社や社会に対して支援を呼びかけ、その可能性を広げていかなければなりません。The Hollywood Reporter等で女性の業績を称えるこのような取り組みは、その支援を得るための大きな原動力となります」と話した。

また、ビジネスにおける飯島氏の初仕事とその仕事が与えたキャリアへの影響については、「アニメが欧米に広く普及する前、アニメビジネスが何なのかを全く知らないまま日本のアニメ制作会社で社長秘書として働き始めた私は、学べば学ぶほどそのビジネスの面白さに魅了されていきました。株式会社ぴえろの創立者であり当時の社長だった故・布川郁司氏からのサポートもあり、プロデューサーやクリエイターが心血を注いで作った作品を海外のファンに届ける海外配給チームに参加。ぴえろが制作した大切な作品をグローバル市場で大事に育ててくれる海外ディストリビューターを見つけることが、私の秘書以外での初めての仕事になりました。この挑戦の後も、国内番組販売や劇場作品などのプロデュース業務、国内商品化業務など、多くの現場を経験させて頂きました。心から尊敬できる上司・先輩方や苦楽を共にした同僚と過ごした20年は、今でも何にも代えがたい宝として私を支えてくれています」とぴえろでのキャリアを振り返る。

「その後、アニメビジネスを欧米エンターテインメント市場の観点から見るという大きな決断をし、ファニメーション(現クランチロール)の門戸を叩きました。クランチロールは私の最初のクライアントの一社であり、北米エンターテインメント市場でのアニメの普及を長期にわたり確実に広げ推し進めた一社です。日本のアニメ業界と共に歩んできたクランチロールへの転職という私の決断は、いまでも正しかったと思っていますし、今後も更なるグローバル市場でのアニメ作品の普及に向けて新たな挑戦をしていきたいです」と未来への展望を語った。

最後に昨年の最大の成果として「2021年にクランチロールとファニメーションが統合して3年になります。クランチロールが業界で更なる飛躍を遂げる一方、私たちは似て非なる哲学を持つ2つのチームを一つにすべく、メンバー一人ひとりがそのギャップを埋めるべく注力して参りました。それぞれの違いを尊重し、各々の役割を理解、実行してくれたおかげで、ようやく一つのチームとして機能し始めることできるようになりました」と話す。

今後についても「私のキャリアの中でも、『今』がアニメ業界にとって最高潮にエキサイティングな時期だと感じています。来年も更なる飛躍を目指し、クランチロールは引き続きアニメファンに貢献していきます」と語った。

《Branc編集部》

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