HIKEのデジタルアニメーションスタジオ・100studio(読み:ワンダブルオースタジオ)は、事業拡大のため韓国・ソウルに制作スタジオ「100studio Seoul」を新設することを発表した。100studioの海外スタジオは100studio Taipei(台北)に続いて2拠点目となる。
100studioは「アニメーションを通じて人の心を豊かにする」ことを目指し、「クリエイターを支えるスタジオ」として2021年5月に発足。TV・劇場・配信・ゲーム・MVなどアニメーション映像全般の企画と制作を行っている。直近では2024年6月公開の劇場オリジナルアニメーション『数分間のエールを』や、7月公開のTVアニメ「この世界は不完全すぎる」のアニメーション制作を担当した。
HIKEは2024年3月に、韓国初の文化産業に特化した大学としてエンターテインメント業界に優秀な人材を輩出し続ける韓国の清江文化産業大学校と産学連携協定の了解覚書(MOU)を締結。今回の100studio Seoulの新設によって、日韓のアニメクリエイターたちが共創する環境を造成し、ゆくゆくは100studio Seoul所属クリエイターが日本の100studioとのプロジェクトにおいてメインスタッフを担える状態を目指すとのことだ。
100studio Seoulの設立作業は2024年10月中までに完了予定で、2025年3月までには5~6人ほどのクリエイターを採用する。その後、100studio Seoul所属クリエイターは日本の100studioが手掛ける作品に制作協力として携わる予定となる。また、2026年にはスタジオの規模を20人まで拡大し、マンガ原作のTVシリーズを独自に担当することを目指す。そして、監督やキャラクターデザインなどを100studio Seoulのメンバーが直接担当し、100studio Seoul独自のブランドを確立させていくという。
また、100studioでは事業拡大に伴い、日本国内(荻窪、大阪、福岡)で働くスタッフを募集している。特に採用を強化している職種は以下の通り。
・CGプロデューサー
・CGディレクター
・PM
・ゼネラリスト
・CGアニメーター
・モデリングアーティスト
・エフェクトアーティスト
・コンポジット・ライティングアーティスト
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100studio代表・堀口広太郎氏コメント
優秀なクリエイターが多いソウルにスタジオを新設することで、100studioのクリエイティブ力をより高めることができると考えています。
まずは韓国内のアニメクリエイターはもちろん、制作を依頼したいクライアント企業も期待できるような制作環境を整えてまいります。そして、成果と実績を通じて、アニメーション制作に対する韓国のクライアント企業からの信頼を得られるよう、100studio Seoulで優れたアニメーション作品を制作できるよう最善を尽くしていきます。
100studioは新設する100studio Seoulおよび国内外の拠点から、引き続き世界に向けたアニメーション作品づくりに挑戦していきます。