Netflix、加入者数が急増。広告付きプランや価格の値上げなど今後の計画も示唆

Netflixの第4四半期決算会見で、広告付きプラン・パスワード共有取り締まりの成功や、今後の方針が明らかになった。

映像コンテンツ 動画配信
Netflix、加入者数が急増。広告付きプランや価格の値上げなど今後の計画も示唆

Photo by Mario Tama/Getty Images

Netflixが通期収益報告書で、2023年第4四半期における全世界の加入者数が前年同期比で1,310万人も増加し、世界累計加入者数が2億6,000万人を超えたことを発表。その他にも、広告付きプランなどの今後の計画に言及している。

パスワード共有取り締まりと広告付きプランの追加で加入者数と収益が増加

IndieWireをはじめとする複数メディアが、2023年第4四半期におけるNetflixの収益は前年比12.5%増の88億ドル(約1兆3,000億円)だったと報じ、加入者数と収益の増加は、2023年5月にNetflixが開始したパスワードの共有取り締まりと、広告付きプランの追加が功を奏したと見られている。

広告なしのベーシックプランを徐々に廃止していく方針

現在、広告付きプランは米国と英国、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、韓国、メキシコ、スペインで利用可能だ。Netflixの2023年第4四半期の業務報告によると、広告プランが提供されている市場で同プランの新規登録者は全体の40%を占め、第3四半期と比較して新規契約者は10%増加したとのこと。その結果を受け、同社は2024年第2四半期よりカナダとイギリスを皮切りに、広告なしのベーシックプランを徐々に廃止していく方針だという。ということは、近いうち広告なしプランが世界的に選択肢から完全になくなる可能性もありそうだ。

また、通期収益報告書では料金の値上げも示唆されており、「Netflixへの投資と改善を続けるなか、その改善を反映させるために、加入者の皆様には追加料金をお願いすることになるでしょう。価格の値上げは、さらに我社のサービスを改善して成長させるための追加投資という、ポジティブな弾み車の原動力となります」と綴られている。

映画部門責任者の退任による、ビジネス戦略への影響はなし

Varietyによると、Netflixの通期収益報告が報じられた後、同社の共同CEO(最高経営責任者)テッド・サランドス氏が、1月22日に行われた2023年第4四半期決算報告の会見で、Netflix映画部門の責任者スコット・ステューバー氏が3月に退任する件に言及。スチューバー氏の退任後も、「ライセンス映画とオリジナル映画の戦略や組み合わせを変えるつもりはありません」とコメントした。サランドス氏は、「我が社は世界で最も多くの観客を惹きつけている」とし、「Netflixのオリジナル映画(の成績)は、バランス的にライセンス作品を上回っています」と主張した。

同氏は、バラク&ミシェル・オバマが制作総指揮を務めたディストピア・スリラー映画『終わらない週末』が、2023年第4四半期で1億3,420万回(Netflixによる集計)もの全世界視聴数を獲得したと発言。また、「Netflixのオリジナル映画は競合他社とは一線を画している」とも述べ、これまでにNetflix製作の映画10作品が、アカデミー賞で18部門にノミネートされたことも強調した。

生中継分野の進出にも言及

その他にもサランドス氏は、NetflixがWWE(米プロレス団体)の番組「WWE‘s Monday Night Raw(原題)」の配信権を獲得したことにも触れている。同社は生中継分野へ進出しつつあるが、近いうちに更なるスポーツ番組の生中継権を獲得するための入札は行わないとの方針を堅持。同氏は2023年秋に述べていた、「Netflixはスポーツビジネスに携わっていますが、メジャー・スポーツリーグと莫大な放映権契約を結ぶことは考えていません」とのコメントを繰り返した。「WWE‘s Monday Night Raw」は、2025年にUSA局からNetflixへ移行する予定だ。

《Hollywood》

関連タグ

Hollywood

Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行と料理、読書とカメラ。

編集部おすすめの記事