検閲問題に直面していた『バービー』中東で8月10日に公開決定

『バービー』が、中東全域の劇場で上映されることになった。

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『バービー』が、中東全域の劇場で上映されることになったとVarietyが報じている。

グレタ・ガーウィグ監督の『バービー』は、中東のトップ市場であるサウジアラビアを含む特定の地域で検閲問題に直面し、上映禁止になる可能性が高まっていた。しかし、これらの問題は解決されたようで、映画は8月10日に公開されることが決定した。

本作は当初、中東で7月19日に公開される予定だった。しかし、現地の検閲官がLGBTQ関連のナレーションや台詞に関連するとされる編集を要求したため、公開日は一旦8月31日に延期されていた。


中東では、セックス、同性愛、宗教問題に関する映画は、検閲規則に従うために日常的にカットされており、検閲官が提案したカットをスタジオが認めない場合は上映禁止になる。最近では、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』がサウジアラビアとアラブ首長国連邦で上映禁止となった。


『バービー』の制作会社であるワーナー・ブラザースとマテルが、映画のカット案に応じたかどうかは今のところ不明となっている。

《伊藤万弥乃》
伊藤万弥乃

伊藤万弥乃

海外映画とドラマに憧れ、英語・韓国語・スペイン語の勉強中。大学時代は映画批評について学ぶ。映画宣伝会社での勤務や映画祭運営を経験し、現在はライターとして活動。シットコムや韓ドラ、ラブコメ好き。