映画館の利用率が大幅に回復する一方、有料動画配信の伸び率が鈍化──「映像メディアユーザー実態調査2023」が発表

映像コンテンツのマーケティング事業を総合的に手掛けるフィールドワークスと映像メディア総合研究所は、全国5000人を対象にテレビ、映画館、DVD・ブルーレイ、動画配信など、映像視聴メディア・サービスのユーザー利用実態を調査・分析し、レポートを発行した。

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映画館の利用率が大幅に回復する一方、有料動画配信の伸び率が鈍化──「映像メディアユーザー実態調査2023」が発表
映画館の利用率が大幅に回復する一方、有料動画配信の伸び率が鈍化──「映像メディアユーザー実態調査2023」が発表
  • 映画館の利用率が大幅に回復する一方、有料動画配信の伸び率が鈍化──「映像メディアユーザー実態調査2023」が発表
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映像コンテンツのマーケティング事業を総合的に手掛けるフィールドワークスと映像メディア総合研究所は、全国5,000人を対象にテレビ、映画館、DVD・ブルーレイ、動画配信など、映像視聴メディア・サービスのユーザー利用実態を調査・分析した、「映像メディアユーザー実態調査2023」を発行した。

映画館が大幅に回復、SVODは微増にとどまる

調査結果として、「映画館」の利用率は、コロナ禍2年目で30.9%まで落ち込んだ前年から5.4ポイントと大幅に回復し、36.3%となったことがわかった。映像ホームエンタテインメントでは、「有料テレビ放送」が前年から0.4ポイントの微減、定額制見放題の「SVOD」は前年から0.7ポイントの微増にとどまり、このいずれかを利用する“サブスク”サービスの利用率は前年から0.9ポイント増加して36.9%となった。

また、都度課金サービスでは、「DVD・ブルーレイ レンタル」と「TVOD」を合わせた“レンタル”サービスは前年から1.2ポイント減少して21.1%に、「DVD・ブルーレイ セル」と「デジタルセル」を合わせた“セル”サービスも前年から1.3ポイント減少して17.4%となった。広告メディアでは、地上波テレビなどの「無料放送」が休日、平日ともに前年から3ポイントほど減少するなか、YouTubeなどの「無料動画」は前年から1.4ポイント値を伸ばし「無料放送」と「無料動画」の利用率が縮まった

アマプラ、ディズニープラスが前年から大幅伸長

プライム会員特典の「Amazonプライム・ビデオ」は前年からさらに利用者を増やし、有料動画配信利用者における利用率は77.5%と8割に迫った(グラフ②)。

また、回答者全体における利用率(グラフ③)でも2ポイントほど値を伸ばし23.3%となり、他のサービスを大きく引き離している。これに続く「NETFLIX」も回答者全体における利用率は7.8%と前年から増加し、動画配信専門サービスとしては、他のサービスに差をつけてトップに。3位以下では「YouTube 映画と番組」が4.6%、「U-NEXT」が3.2%と続き、「ディズニープラス」は前年から1ポイント以上増加して3%を超え、「U-NEXT」に並んだ

調査概要

・レポート名:映像メディアユーザー実態調査2023
・調査目的:映像視聴メディア・サービス利用者の利用実態の把握
・調査対象メディア・サービス:映画興行 無料テレビ放送、有料テレビ放送 DVD・ブルーレイのレンタル DVD・ブルーレイの購入、無料動画サービス、定額型動画配信(SVOD)、レンタル型動画配信(TVOD)、デジタルデータでの動画販売(デジタルセル)
・調査期間:2022年11月1日~11月7日
・調査対象者:13~69歳男女

調査エリア:全国

調査方法:インターネットアンケート調査

集計サンプル数:5024人

調査企画:株式会社フィールドワークス/映像メディア総合研究所合同会社

《Branc編集部》

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