『ザ・リング』(2002)、『THE JUON/呪怨』(2004)など、日本のホラー映画をハリウッドでリメイクし、米国に“Jホラー”ブームを巻き起こしたプロデューサーのロイ・リー氏。
2001年に製作会社Vertigo Entertainmentを設立し、続編『ザ・リング2』ではオリジナル版の中田秀夫監督を、『呪怨』の続編では清水崇監督を起用した。その後も、香港映画『インファナル・アフェア』をリメイクした『ディパーテッド』(2006)で製作総指揮を務め、『LEGO ムービー』シリーズや『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)、『マインクラフト/ザ・ムービー』(2025)、『WEAPONS/ウェポンズ』(2025)など、ジャンルを問わずヒット作を生み出し、2025年には米ハリウッド・リポーター誌の「プロデューサー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。
日本作品との関わりは、Jホラーのリメイク以降も続いている。2020年にはAmazonで『約束のネバーランド』の実写ドラマシリーズ化、2021年にはソニー・ピクチャーズ傘下のコロンビア・ピクチャーズで『メイドインアビス』の実写映画化が報じられ、いずれもリー氏が製作に名を連ねている。今年はザック・クレッガー監督による新たな『バイオハザード』も手がけ、原作ゲームファンから好評を勝ち得ている。
そんなリー氏は、10月7日、ニューヨーク・コミコン開幕の前日に開かれた「クランチロール アニメ・フューチャー・フォーラム」に参加していた。リー氏は、ゲーム原作の映像化からアニメIPが何を学べるかをテーマにしたセッションに登壇し、原作の魅力を保ちながら世界中の観客に届ける方法について議論した。
「ひとりでは観られなかった」という『リング』との出会いから、配信時代に変わりつつあるリメイクの意味、そして原作へのリスペクトと実写化の難しさまで。25年近く日本の物語とハリウッドの間に立ち続けてきたプロデューサーに、日本IPの現在とこれからを聞いた。
【クランチロール アニメ・フューチャー・フォーラムとは?】
クランチロールが主催した招待制のフォーラム。初開催となった今年は、ニューヨーク・コミコンと同じジェイコブ・K・ジャビッツ・コンベンションセンターを会場に、「Designing for Anime's Future(アニメの未来を描く)」をテーマとして開かれた。日本のアニメ・マンガ業界の関係者に加え、映画、ゲーム、音楽、テクノロジーなどの分野から500人を超える関係者が来場。セッションは「ファンダム」「テクノロジー」「ストーリーテリング」「IP保護」の4つを軸に行われた。会期中には、日本のアニメの実写化も視野に入れた新組織「Crunchyroll Storyworks」の立ち上げも発表された。




