株式会社アイオーデータは2026年9月16日、映像制作・放送業界などプロフェッショナル用途に向けた新SSDブランド「floworks(フローワークス)」を立ち上げ、第1弾商品としてポータブル暗号化SSD「SSCA-SUWシリーズ」を発表した。500GB/1TB/2TBモデルは10月中旬出荷予定、4TBモデルは受注生産。
撮影から納品・保管までのワークフロー維持を訴求
映像コンテンツの高解像度化と制作データの大容量化を背景に、ストレージには転送速度に加えて堅牢性と情報保護が同時に求められている。同社は新ブランドを通じ、撮影から編集、納品、アーカイブまでのワークフローを途切れさせないソリューションの提供を掲げる。
ブランド名の「floworks」は、「flow(流れる・ワークフロー)」と「works(作品・プロフェッショナルの仕事)」を組み合わせた造語である。同社によれば、本ブランドは映像制作現場で活動するプロフェッショナルの声をもとに企画されたもので、撮影現場での携帯性、編集環境における高速データ転送、納品時のセキュリティ対策といった実務要件を追求したという。
最大2,000MB/sの転送とAES256bit暗号化を両立
第1弾の「SSCA-SUWシリーズ」はUSB 20Gbps(USB 3.2 Gen2×2)に対応し、最大読込速度2,000MB/s、最大書込速度1,800MB/sを実現。長時間収録や4K/8K映像の編集といった大容量データの取り扱いを想定し、連続書き込み時の速度変動を抑える設計とした。

セキュリティ面では「AES256bit」方式のハードウェア自動暗号化を搭載し、専用アプリ「I-O Security Lock App for SSCA-SUW」によるパスワード設定に対応する。パスワードロックはON/OFFの切り替えが可能で、納品時や機材持ち出し時の情報漏えいリスク低減と、現場ごとの柔軟な運用を両立させる狙いだ。


筐体はIP65準拠の防塵・防水性能を備え、米国国防総省の性能試験規格MIL-STD-810H準拠の落下試験をクリアした。重量は約59gで、カラビナやストラップの取り付けを考慮した設計を採用し、複数台運用時の管理性や取り違え防止にも配慮している。



ラインアップはシャンパンゴールドとダークグレーの2色展開で、容量と価格(税込)は500GBが48,950円、1TBが91,960円、2TBが182,050円、4TBが366,520円。4TBモデルのみ受注生産となり、それ以外は10月中旬の出荷を予定する。


5年保証を用意、Mac向け診断アプリはデータ消失リスク低減を支援
サポート体制も訴求点に据える。5年の長期保証に加え、「floworksシリーズ」のサポート窓口を設置し、トラブル内容に応じて無償でのケーブル交換、商品先出し交換、軽度のデータ復旧サービスに対応する。保証期間内の故障時は無償で修理・交換を行う。

あわせて同社は、SSDの健康状態を監視するアプリのMac向け「NarSuSローカル診断(Mac用)」を公開した。同社の予兆検知サービス「NarSuS」をSSD向けに展開したもので、インストールするだけでバックグラウンドでストレージデバイスの状態を常時監視し、異常の兆候を検知すると通知で知らせる。通知をクリックすると診断結果画面が開き、異常が発生している項目を一目で確認できる。日常的な操作やアプリの起動を必要としないため、チェック漏れを防ぎやすいとしている。
同アプリは同社商品に限らず、Macの内蔵SSDにも対応する(すべてのPC内蔵ストレージが対象となるわけではない)。ストレージデバイスは外観から内部の劣化や寿命を判断できないため、交換時期の目安を可視化することで、データ消失前のバックアップや機器交換の準備を促す位置づけだ。なお本アプリはNarSuSクラウド管理の対象外となるローカル診断アプリであり、電子部品の不良などによる突発的な故障は予測できない場合があるとしている。Windows環境では従来の「診断ミレル(HDD/SSD用)」が対応アプリとなる。
同社は今後、増大する映像データの活用ニーズに応え、撮影・編集・納品・保管までを一貫して支える製品ラインアップを「floworks」ブランドで展開していくとしている。









