WOWOW第1Q決算、減収減益も単体事業収入は大幅増。ドコモとの「Lemino」合弁で描く反転攻勢のシナリオ

WOWOWの2026年度1Qは、会員収入とテレマーケティングの減少で減収減益。一方、映画・イベント・ECなどが伸び、単体事業収入は前年同期比186.9%に拡大。NTTドコモとのLemino共同事業が、反転攻勢の試金石となる。

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WOWOW第1Q決算、減収減益も単体事業収入は大幅増。ドコモとの「Lemino」合弁で描く反転攻勢のシナリオ
WOWOW第1Q決算、減収減益も単体事業収入は大幅増。ドコモとの「Lemino」合弁で描く反転攻勢のシナリオ

株式会社WOWOWが2026年度第1四半期(4月1日~6月30日)の連結決算を発表した。

会員収入の減少という構造的な課題を抱えるなか、WOWOW単体では映画・イベント・EC事業などが伸び、事業収入は前年同期比186.9%と大幅に増えた。ただ、主力の会員収入とテレマーケティング事業の落ち込みを補いきれず、全体では減収減益で着地している。加入件数も、大型コンテンツの端境期などが響いて純減が続いた。

有料衛星放送というビジネスモデル自体が転換期を迎えるなか、同社はコンテンツ事業へ軸足を移すことで活路を探る。移行期ゆえの苦しさと、次代への布石が入り混じった決算内容と言えるだろう。

会員収入とテレマーケティングの減で、営業利益は前年同期比78.3%に

2026年度第1四半期の連結業績は、売上高176億4,400万円(前年同期比5.6%減)、営業利益9億2,100万円(同21.7%減)、経常利益13億6,700万円(同3.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益9億9,200万円(同0.5%減)。減収減益での着地となった。

売上高は、単体こそ映画・イベント・EC事業などの事業収入が大きく伸びたものの、連結全体では主力の会員収入が減少。ここにテレマーケティング事業の売上減が加わり、10億5,000万円の減収となった。

利益面では売上減にともなって各段階利益が悪化し、なかでも営業利益の落ち込み(前年同期比78.3%)が目立つ。それでも経常利益・純利益はほぼ前年並みを確保しており、下振れ幅は限定的だ。

決算説明資料によれば、経常利益は前年同期の14億2,200万円から13億6,700万円へと5,400万円減少した。会員収入の減少分約12億円に対し、番組費や広告宣伝費、PF月額手数料などの費用減、事業収支の改善で一部を相殺したが、埋め切るまでには至らなかった。

《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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