「SKIPシティ キネテク国際映画祭」2027年1月開催へ。AI・VFX時代の映像表現を発掘、徐昊辰氏が新ディレクターに就任

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭が「キネテク国際映画祭」として2027年1月31日~2月7日に開催される。AI・VFXなど先端技術を活用した映像作品を募集。新ディレクターに徐昊辰氏が就任。応募受付は2026年7月1日~8月31日。

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「SKIPシティ キネテク国際映画祭」2027年1月開催へ。AI・VFX時代の映像表現を発掘、徐昊辰氏が新ディレクターに就任
「SKIPシティ キネテク国際映画祭」2027年1月開催へ。AI・VFX時代の映像表現を発掘、徐昊辰氏が新ディレクターに就任
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  • 徐昊辰氏

デジタルシネマの登竜門として知られてきた「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」のレガシーを継承・発展させる新映画祭「SKIPシティ キネテク国際映画祭」が、2027年1月31日から2月7日まで開催される。主催は埼玉県、川口市、川口商工会議所。会場はSKIPシティ彩の国ビジュアルプラザほか。

新映画祭では、AIやVFXなど先端技術を活用した映画・映像作品を対象に、国内外からコンペティション作品を募集する。応募受付は2026年7月1日から8月31日まで(必着)。新ディレクターには、映画批評、映画祭運営、配給、国際交流の分野で活動する徐昊辰氏が就任する。


「Dシネマ」から「キネテク」へ。映画とテクノロジーを接続する新映画祭に

「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」は、フィルム映画が主流だった2004年にデジタルシネマを中心にした映画祭として誕生した。以降、若手クリエイターの登竜門として国内外の新たな才能を紹介してきた。

今回新たに掲げる「キネテク(Kinetec)」は、「キネマ(映画)」と「テクノロジー(技術)」を組み合わせた造語である。映像技術の進展や視聴環境の多様化を背景に、従来の映画の枠組みにとどまらず、AI生成映像、VFX、ゲームエンジン、縦型動画、メディアアートなどを含む新しい映像表現を視野に入れる。

映画祭では、次世代の映像クリエイターの発掘・支援に加え、最新映像技術の体験展示や商談会なども実施する予定だ。映像関連事業者にとっては、新技術を活用した表現やビジネス機会を探る場となる。県民に向けても、映画・映像コンテンツの現在地と未来を体験できる機会を提供する。

新ディレクターに徐昊辰氏、国際映画祭・配給・日中映画交流の知見を活用

「SKIPシティ キネテク国際映画祭」の新ディレクターには、徐昊辰氏が就任する。

徐氏は1988年中国・上海生まれ。立命館大学卒業。2008年より、中国の映画専門誌やポータルサイトを中心に、日本映画の批評や映画産業分析を発表してきた。北京電影学院への論文発表、立命館大学や日本映画大学でのゲスト講演など、映画教育・研究分野でも活動している。

また、WEBトーク番組および海外映画配給レーベル「活弁シネマ倶楽部」の企画・プロデューサーを務めるほか、映画.comでコラム「どうなってるの?中国映画市場」を連載。2024年には日中映画交流を目的とした「現代中国映画祭」を企画・設立した。

国際映画祭の分野では、2020年から上海国際映画祭プログラマーとして日本映画部門の選考を担当。2025年からはロッテルダム国際映画祭の日本担当を務めるほか、中国映画金鶏奨ではキュレーターも務めている。

SKIPシティとの関わりも深い。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021でグランプリを受賞した映画『ルッツ 海に生きる』の国内共同配給を手がけたほか、2023年には中国映画『椒麻堂会』の日本初上映を主導。彩の国ビジュアルプラザなどでのトークイベント登壇や映画祭のPR発信にも継続的に関わってきた。

徐氏は就任にあたり、「100年を超える映画の歴史の中で、私たちは今、新たな転換点に立っている」とコメントしている。そのうえで、映画の未来は技術だけでなく、それを使う人々の創造力によって形づくられるとし、同映画祭を「次の時代の映像文化を育む場」と位置づけた。

コンペ作品募集は8月31日まで

コンペティション作品の募集期間は、2026年7月1日(水)から8月31日(月)まで。応募は映画祭公式サイト内の専用オンラインエントリーフォームで受け付ける。

募集部門は「映画部門」と「ネクスト部門」の2部門である。いずれも制作国・地域は問わず、国内外から応募を受け付ける。

映画部門は、物語映画やドキュメンタリーなどの映画作品が対象となる。長編は60分以上、短編は60分未満の作品とし、AIやVFXなどの先端技術を使用していることが条件となる。一般的な映画館のスクリーン環境で上映・再生可能なフォーマットであることも求められる。VRゴーグルなどの特殊機材や複数モニターを用いる展示形式の作品は対象外である。

映画部門では、劇場公開された長編映画、60分以上、の制作本数が4本以下の監督による作品であることも条件となる。また、対象作品は2025年7月1日以降に制作されたものに限られる。

ネクスト部門は、従来の映画の枠組みにとらわれない映像作品を対象とする。上映時間の制限はなく、ジャンルも不問である。AI生成映像、縦型動画、ミュージックビデオ、メディアアート、実験映像、ゲームエンジンを活用したCGアニメーションなどが想定されている。

主な賞として、映画部門の長編最優秀作品賞には副賞50万円、短編最優秀作品賞には副賞30万円が予定されている。映画部門の長編・短編を通じた国内作品を対象に、企画制作支援100時間を副賞とする「SKIPシティアワード」も設けられる。ネクスト部門の最優秀作品賞には副賞20万円が予定されている。各部門には観客賞も設定され、副賞として埼玉県産品が贈られる。

開催概要は以下の通り。

  • 名称:SKIPシティ キネテク国際映画祭

  • 会期:2027年1月31日(日)~2月7日(日)

  • 会場:SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ(埼玉県川口市上青木3-12-63)ほか

  • 主催:埼玉県、川口市、川口商工会議所

  • 公式サイト:https://www.skipcity-dcf.jp/

《杉本穂高》
杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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