特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)は、国際舞台で活躍する若手映画プロデューサーの育成を目的とした「VIPO Film Lab」国際プロデューサーコースの2026年度参加者の募集を開始した。開催期間は2026年7月から11月までの全10回で、定員は15名程度。応募締切は7月9日となっている。
国際共同製作の最前線を学ぶ全10回プログラム
「VIPO Film Lab」国際プロデューサーコースは、映画の国際共同製作の推進と、グローバルな感覚と知識を備えた若手プロデューサーの育成を目的に2021年からスタートした人材育成プログラム。国際的なキャリアを志向するプロデューサーやプロデューサー志望者を対象に、国内外で活躍する業界エキスパートを講師に迎え、実践的なカリキュラムを提供している。
2026年度のプログラムでは、映画祭の活用方法から海外PR、リーガルリテラシー、セールスエージェントの役割、海外向け企画ピッチングまで、国際共同製作に必要な知見を網羅的に学べる構成となっている。
講師陣には、前東京国際映画祭ディレクターの矢田部吉彦氏、映画プロデューサーの水野詠子氏、福間美由紀氏、TMI総合法律事務所パートナー弁護士の石堂瑠威氏ら国内の実務家に加え、FVG Audiovisual FundのAlessandro Gropplero氏、EAVEスクリプト・アドバイザーのClare Downs氏、ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツ講師のShrihari Sathe氏など、海外の第一線で活躍する専門家が名を連ねる。
講義はすべて英語で行われ、日本語通訳は付かないため、英語での聴講・発言が可能であることが参加資格となっている。
実務経験者を対象に多様な参加者を受け入れ
参加対象は、国際共同製作など国際的な活躍を志望するプロデューサーおよびプロデューサー志望者で、映画会社等でのアシスタント・プロデューサーやライン・プロデューサーの経験者、映画以外の映像制作におけるプロデューサーやプロダクション・マネージャーの経験者、または映画プロデューサーの経験はないものの海外ビジネスや英語でのプロジェクト経験を持ち、今後海外との映画制作への参入を検討している人材を想定している。
過去の参加者からは、「国内の実務経験豊富な専門家と国際的な専門家のバランスが非常に良く、過去作品を題材にした具体的なケーススタディが自身のプロジェクトを考える上で参考になった。本コースで学んだ国際共同製作の進め方や契約・ファイナンスに関する知見が、現在の日本・韓国・ドイツによる国際共同製作の企画開発で大いに役立っている」「海外向け企画ピッチングについての授業は実践パートもあり、実際にピッチしたことで、そこまで海外の方に対して重要だと思っていなかった要素が、魅力的に受け取ってもらえたことが特に興味深く、普段こういう経験ができる場が身近になかったので、この講義ならではの経験で大変ありがたかった」などの声が寄せられている。
日本映画の国際展開を担う人材輩出へ
近年、ストリーミングプラットフォームの世界展開や国際共同製作スキームの広がりによって、日本の映像コンテンツを取り巻く環境はグローバル化が加速している。一方で、国際共同製作を主導できるプロデューサー人材は国内において依然として限られているのが実情だ。VIPOは本コースを通じて、国際的な契約実務やファイナンス、ピッチング能力を備えた次世代のプロデューサーを継続的に輩出することで、日本映画の海外展開と国際競争力の強化を後押ししたい考えだ。
参加費は5万円(消費税込み)。応募フォームから提出された書類および動画をもとに事務局が選考と面談を行い、最終的な参加者を決定する。書類選考結果は7月16日までに通知され、7月23日までの参加費入金確認をもって申し込み完了となる。
募集要項:https://www.vipo.or.jp/news/59717/
応募フォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeLAoFD-TdvEjmanxGc5yKrMyR83LnUDTwGFl8YdpYoevFRBg/viewform

