文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会、日本映画撮影監督協会(JSC)が推進するクリエイター支援事業「Cinematic Quantum(CQ)」は、2026年7月15日、16日の2日間、「Cinematic Quantum: The Innovative Eye of a Cinematographer」第2回マスタークラス東京を開催する。
会場はSONY / Digital Media Production Center(DMPC)Japan。講師には、米国撮影監督協会(ASC)所属のAmy Vincent氏と、ASCおよび英国撮影監督協会(BSC)所属のCatherine Goldschmidt氏を迎える。国際的な映像制作現場で求められる撮影監督の判断力や、ディレクター・プロダクションとのコミュニケーションなどを学ぶプログラムとなる。
「ハッスル&フロウ」「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」等の撮影監督が登壇
Cinematic Quantumは、文化庁の補助金により日本芸術文化振興会に設置された「文化芸術活動基盤強化基金(Japan Creator Support Fund)」、通称「クリエイター支援基金」の委託事業の一つ。映画の撮影領域で国際的に活躍できる人材を育成するため、文化庁、日本芸術文化振興会、JSCが複数年にわたって構築・実践するプログラムである。
今回のマスタークラスでは、撮影技術の習得にとどまらず、国際的な制作現場で撮影監督が直面する意思決定に焦点を当てる。テーマは「撮影現場での意思決定」「ディレクターやプロダクションとのコミュニケーション」「国際的な制作環境で問われる能力」などである。
Amy Vincent氏は、『プレイヤー/死の祈り』『ハッスル&フロウ』『ソング・サング・ブルー』などを手がけた撮影監督。AFI、FSU、ロヨラ・マリマウント大学(LMU)でビジュアルストーリーテリングを指導し、現在はLMU映画学部のArtist in Residenceを務める。2002年にはASCで6人目の女性会員として招聘され、2024年にはASCプレジデンツ賞を受賞。現在はASC理事会メンバーでもある。

Catherine Goldschmidt氏は、『The Last of Us』『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』『三体』などの撮影を手がける撮影監督。AFIで学び、エミー賞、ASC賞、BAFTAに複数ノミネートされた実績の持ち主だ。ASCとBSCの両協会に所属し、英国の女性撮影監督によるコレクティブ「illuminatrix」の共同創設者でもある。

海外プロダクションとの仕事を見据えた人材育成プログラム
映像産業では、海外作品の日本ロケ、国際共同制作、グローバル配信プラットフォーム向けコンテンツ制作などが拡大している。そうした環境下では、撮影技術だけでなく、現場での判断、国際的な制作チームとの意思疎通、ディレクターやプロダクションとのコミュニケーションが重要になる。
Cinematic Quantumのマスタークラスは、こうした国際制作環境に対応できる撮影人材の育成を目的とするものだ。第一線で活動する撮影監督から直接学ぶ機会を提供することで、日本の撮影領域における国際競争力の向上を図る。

7月17日には1st AC Jamie Felz氏によるアカデミークラスも開催
マスタークラス翌日の2026年7月17日には、1st ACのJamie Felz氏による「アカデミークラス」も開催される。こちらはマスタークラスとは別途募集となる予定で、詳細は後日案内される。
Jamie Felz氏は、『キル・ビル』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『アビエイター』など、多数の映画・TVシリーズに参加してきたカメラ部門のプロフェッショナル。アクション、2ndユニット、車両や航空機へのカメラリギングを得意とし、IATSE Local 600(International Cinematographers Guild)のトレーニング委員会委員も務める。2025年にはSOC(The Society of Camera Operators)よりテクニシャン・オブ・ザ・イヤーを受賞している。

アカデミークラスでは、撮影監督とともに現場を支えるACの役割に焦点が当てられる。国際制作におけるカメラ部門の実務、現場での判断、チーム内コミュニケーションを学ぶ機会となる見込みである。
開催概要は以下の通り。
名称:Cinematic Quantum: The Innovative Eye of a Cinematographer
日程:マスタークラス 2026年7月15日(水)、16日(木)
アカデミークラス 2026年7月17日(金)会場:SONY / Digital Media Production Center(DMPC)Japan
主催:文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会、日本映画撮影監督協会(JSC)
申込:2026年6月中旬に日本映画撮影監督協会HPほかで案内予定








