フランス映画の振興を行うユニフランス(Unifrance)は、「第33回フランス映画祭2026」の開催概要を発表した。本年度は、開催地をこれまでの横浜から東京・渋谷へと移転する。会期は2026年3月19日(木)から22日(日)までの4日間で、会場には「Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下」および「ユーロライブ」が選定された。
横浜から渋谷へ、興行と文化発信の新たな戦略
1993年の創設以来、日仏の文化交流と映画ビジネスの架け橋としての役割を果たしてきた同映画祭だが、第33回を迎える今回は「新たな扉をひらく」として大きな転換点を迎える。 若者文化とエンターテインメントの中心地であり、かつてミニシアターブームを牽引した渋谷で開催することにより、従来のファン層に加え、新たな価値観を持つ層へのリーチを図る。
ユニフランス代表のダニエラ・エルストナー氏は、今回の開催地変更について、「本年より横浜から東京へ拠点を移し、さらなる発展を目指す本映画祭は、新たな節目を迎えることとなります」とコメント。最新作の上映に加え、来日ゲストによる舞台挨拶やQ&A、監督や制作陣によるディスカッションなど、有意義な交流の場が設けられる予定だ。
キービジュアルにはジャン・ジュリアンを起用
リブランディングの一環として、メインビジュアルにはフランスを代表する現代アーティスト、ジャン・ジュリアン(Jean Jullien)氏が起用された。 公開されたビジュアルは、渋谷を象徴する「忠犬ハチ公」と、フランスの象徴である「雄鶏」が、劇場の客席で仲良く映画を鑑賞する姿が描かれている。背景にはスクランブル交差点を想起させるストライプが配され、街と映画、日本とフランスを軽やかに結ぶデザインとなっている。

ジャン・ジュリアン氏は、ロンドンの大学を卒業後、パリなどで活躍し現在は一時的に東京で活動している。GINZA SIXでの展示や2025年大阪・関西万博でのインスタレーション発表など、日本国内でも注目度の高いアーティストだ。今回、特別協賛のアニエスベー(agnès b.)では、本ビジュアルを使用したTシャツやトートバッグなどのコラボレーショングッズも展開され、映画祭の枠を超えたマーチャンダイジング戦略も組み込まれている。
ファッション・アートとの連動で広がる「映画祭」のエコシステム
映画祭の開催に先駆け、アニエスベーが運営する「アニエスベー ギャラリー ブティック」(東京・南青山)では、2026年2月21日(土)から4月5日(日)まで、コラボレーション写真展「VISAGES DU CINEMA FRANCAIS フランス映画界の顔たち」が開催される 。 フランスを代表する俳優たちのポートレート展示を通じ、映画、アート、ファッションが相互に作用する空間を創出することで、映画祭本番への期待感を醸成するプロモーション施策となっている。
上映作品ラインナップや来日ゲスト、チケット販売の詳細については後日発表される予定。
【開催概要】
名称:第33回フランス映画祭2026
期間:2026年3月19日(木)~3月22日(日)
会場:Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下、ユーロライブ
主催:ユニフランス
共催:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ



