公益財団法人ユニジャパンは、次代を担う映像クリエイターの海外展開を支援するプログラム「Film Frontier(フィルム・フロンティア)」において、長編アニメーション分野の「第3期企画・作品」の追加募集を開始した。
本事業は、文化庁の令和5年度補助金により独立行政法人日本芸術文化振興会に設置された「文化芸術活動基盤強化基金(Japan Creator Support Fund)」の一環として実施されるものだ。募集締切は2026年2月20日(金)までとなっている。
次世代の「長編アニメ」を世界へ。制作会社主導の育成プログラム
「Film Frontier」は、グローバルに活躍できる若手人材の育成を目的としたプログラムである。今回追加募集が行われる「長編アニメクリエイター支援(Film Frontier: Feature Anime Creators in Progress)」では、監督、プロデューサー、脚本家、アニメーターといった若手クリエイターが対象となる。
本プログラムの最大の特徴は、作品の「本編製作費」そのものを支援するのではなく、海外展開を見据えた「企画開発」や、完成後の「発表・プロモーション」のプロセスを支援する点にある。
対象となるのは、60分以上の劇場公開または配信を前提とした長編アニメーション企画だ。原則として個人応募は不可となっており、法人格を有する制作会社からの推薦・応募が必要となる。これにより、スタジオ主導で若手クリエイターに国際的な経験を積ませ、将来的なスタジオの資産となるネットワーク形成や知見の獲得を目指す構造となっている。
企画開発費の補助から海外ピッチへの派遣まで伴走支援
採択されたプロジェクトおよびクリエイター(育成対象者)は、2027年2月までの期間、多角的な支援を受けることができる。支援内容は資金面だけでなく、専門家による人的なサポートが手厚いのが特徴だ。
具体的な支援プログラム(予定)には以下が含まれる。
アドバイザー(海外展開実績のあるプロデューサー、監督など)による面談
必要と判断される専門分野(クリエイティブ、セールス、法務など)を定期的にメンタリング
海外展開を目指す企画開発やプレゼンテーションに効果的なピッチングトレーニング
プレゼンテーション等を目的とする、国内外映画祭および併設見本市への派遣
企画成立やプレゼンテーションに必要な素材準備支援
国際映画祭出品実現に向けた提案
企画の海外展開のための活動費の一部支援(企画開発あるいは完成後のいずれかの段階)
これらの支援を通じ、クリエイター自身が目的意識を持って海外市場へ挑戦する環境を整える。支援内容は、企画の進捗状況(企画開発段階か、完成後の展開段階か)に応じて、アドバイザーとの協議の上で最適化される。
募集要項とスケジュール。実績ある若手の更なる飛躍を後押し
応募にあたっては、対象となるクリエイターに一定の実績が求められる。「国内外主要映画祭への出品実績」「商業アニメ作品の公開実績」「TVシリーズの制作実績(1本以上)」のいずれかを満たす必要がある。
今回の追加募集では、合計で2企画程度の採択を予定している。
【募集概要】
事業名: 長編アニメクリエイター支援(Film Frontier: Feature Anime Creators in Progress)
対象: 制作会社(育成対象者となる若手クリエイターを含む企画を応募)
育成期間: 採択決定後 ~ 2027年2月まで
募集締切: 2026年2月20日(金)
【今後のスケジュール】
応募相談期間: 2026年2月13日(金)まで
審査結果通知: 2026年3月上旬(予定)
海外市場における日本アニメの需要が高まる中、実制作のスキルだけでなく、国際的なビジネス感覚やネットワークを持つクリエイターの育成も急務となっている。制作会社にとっては、自社の若手有望株を世界基準のプレイヤーへと育てる絶好の機会となるだろう。
詳細、応募方法などはユニジャパンの公式サイトを参照されたい。


