株式会社K2 Picturesは2025年11月28日、同社が運用する映画製作ファンド「K2P Film Fund Ⅰ」に対し、政府系金融機関である株式会社日本政策投資銀行(以下、DBJ)より5億円の投資を受けたことを発表した。
「日本映画の新しい生態系」構築へ。クリエイターへの還元と投資家参入を促進
K2 Picturesは「日本映画の新しい生態系をつくる」を掲げ、2023年8月に事業を開始した新しい映画会社。同社が設立した「K2P Film Fund Ⅰ」は、従来の日本映画界が抱える構造的な課題に対し、資金調達と利益還元の両面からアプローチを行っている。
これまで日本の映画製作資金調達は、特定の企業間での製作委員会方式が主流であり、外部の新規投資家が参入しにくい状況にあった。同ファンドはこの障壁を取り払い、国内外の投資家から幅広く資金を調達することで、産業全体の資金流動性を高めることを目指している。また、従来の手数料率を見直すことで投資家へのリターン速度を早める設計も特徴の一つだ。
もうひとつ注目すべきは、クリエイターへの利益還元スキームだ。現場のスタッフやクリエイターへの還元が十分ではないという業界の長年の課題に対し、成功報酬制度を導入するなど、才能ある人材が夢を持って映画製作に取り組める持続可能な体制構築を目指している。


