Instagram、10代保護で映画評価「PG-13」を指標に。 映画団体MPAは「不正確」と関連性を否定

Instagramは2025年にPG-13基準をデフォルト適用し、不適切コンテンツの制限やAI応答調整を行うが、映画レーティング団体は関連性を否定し、認識の違いが浮き彫りとなった。

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Instagram、10代保護で映画評価「PG-13」を指標に。 映画団体MPAは「不正確」と関連性を否定
Instagram、10代保護で映画評価「PG-13」を指標に。 映画団体MPAは「不正確」と関連性を否定

Meta傘下のソーシャルメディアプラットフォームInstagramは2025年10月14日、10代ユーザー向けアカウントのコンテンツ表示に関するガイドラインを更新し、米国の映画レーティングシステム「PG-13」を指標とする新基準をデフォルトで適用すると発表した。しかし、この発表に対し、レーティングシステムを運営するアメリカ映画協会(MPA)は同日、「映画業界のレーティングシステムとの関連性は不正確である」との声明を発表し、両者の間に認識の齟齬が浮き彫りとなった。

Instagramの発表によると、今回のアップデートは18歳未満のユーザーを不適切なコンテンツから保護する取り組みの一環である。ユーザーは自動的に新しい「13+」設定に配置され、目にするコンテンツはPG-13指定の映画で許容されるレベルに調整されるという。Metaが委託した調査では、米国の保護者の95%がこの新設定を有益だと回答しており、保護者の期待に応える形でのアップデートであると強調している。



《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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