DeNA、朴性厚監督率いるE&H productionとタッグ。アニメ制作DXの共同開発プロジェクトを開始

ディー・エヌ・エー(DeNA)は2025年9月16日、アニメーション監督の朴性厚氏が率いるE&H productionと連携し、アニメーション制作プロセスのデジタルトランスフォーメーション(DX)を目的とした共同開発プロジェクトを開始したと発表した。

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DeNA、朴性厚監督率いるE&H productionとタッグ。アニメ制作DXの共同開発プロジェクトを開始
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  • ①絵コンテ作成工程イラスト制作機能を用い、ペンシル機能やオニオンスキン機能などを活用してイラストを制作。イラスト作成後は絵コンテのフォーマットでデータ出力も可能。(現状はタブレットでの使用を想定)
  • ②タイムシート作成工程タイムシートを書くように、尺やボールド指示などを画面上部のタイムラインエディタに入力。
  • ③線撮工程(絵コンテを元に最初期のラフなアニメーション動画を制作する工程)タイムラインエディタで入力したボールド指示や、タイムコード、カメラワークなどを含めた映像を、従来のVコンテに相当する映像として随時確認可能。
  • ④編集工程web撮影ビューワー上でデータがリアルタイムで自動同期されるため、編集会社は直接ビューワー上で編集作業を実施可能。
  • ⑤オフライン編集工程web撮影ビューワー上で、従来のVコンテに相当する映像をそのまま再生できる。そして他の工程で利用できるよう、動画やタイムシート形式でのエクスポートが可能。リアルタイムで非同期に他制作関係者へ共有し、編集会社とのデータ連携や、オフライン編集時に手作業で行うタイムシートへの差分更新作業を大幅に削減。

ディー・エヌ・エー(DeNA)は2025年9月16日、アニメーション監督の朴性厚氏が率いるE&H productionと連携し、アニメーション制作プロセスのデジタルトランスフォーメーション(DX)を目的とした共同開発プロジェクトを開始したと発表した。

本プロジェクトは、DeNAの技術力とE&H productionの制作現場における知見を融合させ、日本のアニメ産業が抱える構造的課題の解決を目指す。クリエイターがより創造的な活動に集中できる環境を構築し、生産性とクオリティの同時向上を実現する狙いだ。

アニメ産業は日本の成長産業として世界的に高い評価を得る一方、制作現場では制作費の高騰や工程間の技術格差などの課題に直面している。両社は今回の提携を通じて、これらの課題をテクノロジーの力で克服し、業界全体のさらなる発展に貢献することを目指すとしている。



《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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