内閣府の知的財産戦略推進事務局は2025年8月、同年3月に公表した「ロケ撮影ハンドブック」の周知徹底を図るため、その概要をまとめたチラシを作成し、映像制作者や全国のフィルムコミッション、自治体といった関係各所への周知活動を開始した。
このハンドブックは、2025年3月25日に同事務局をはじめとする関係11省庁が策定・公表したもので、国内での映像作品のロケーション撮影を円滑化するための新たな指針だ。映像制作者、フィルムコミッション(FC)、自治体等の許認可権者が抱える課題解決を目的としており、複雑な許認可手続きの明確化や海外からの撮影に関する問い合わせ窓口の一元化を目指している。
政府はロケ撮影・誘致について、雇用創出や経済効果、地域振興に留まらず、日本の文化的魅力の世界発信によるインバウンド促進にも繋がる公益性の高い重要政策と位置付けている。今回のハンドブックは、2020年に策定されたガイドラインを改訂したもので、国内外の制作現場からの意見を反映し、より実践的な内容となっている。