株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ(以下、ADK MS)は2025年6月30日、世界最大級の動画配信サービスNetflixの広告サービス「シングルタイトルスポンサーシップ」において、独自のオリジナルパッケージの提供を開始したことを発表した。REVISIO株式会社とのサービス連携や、ADKグループが持つIPビジネスの知見を掛け合わせ、広告主に対してより効果的なメディア戦略を提案する。
REVISIO連携で視聴データを分析 最適なCM制作と効果検証を実現
本パッケージの特徴は、データに基づいたアプローチにある。ADK MSは、REVISIO社の技術を活用し、Netflixのオリジナル作品における事前の視聴データ、具体的には「アテンション率」や「共視聴率」を分析する。これにより、作品のファン層や視聴者層を深く理解し、ブランドとの親和性を最大化する最適なCMクリエイティブの制作が可能となる。
さらに、広告出稿後には、ファン層のアテンション率などを基にした効果検証も実施。これにより、プランニングから効果測定まで一貫したデータドリブンな広告運用支援を実現する。
IPビジネスの知見を融合 オンオフ統合コミュニケーションも支援
ADK MSは、広告出稿に留まらない統合的なコミュニケーション支援も視野に入れる。ADKグループが長年培ってきたIP(知的財産)ビジネスの知見を活かし、特定のNetflixオリジナル作品においては、広告以外のオンライン・オフラインを統合した施策をサポートする。ファン行動や作品のファン分析データを活用することで、より深く、多角的なブランド体験を生活者に提供することを目指すという。
この取り組みにより、広告主は作品とブランドの強固な結びつきを活かしたメディア戦略を展開できる。一方、視聴者にとっては、作品のエンターテインメント体験を損なうことなく、自然な形でブランドメッセージに触れる機会が創出されるため、高い広告効果が見込まれるとしている。ADK MSは、このNetflixとのコラボレーションを通じて、国内市場のみならず、海外市場における日本コンテンツの新たな価値創造にも貢献していく方針だ。