アニメーション制作大手のA-1 Picturesは2025年7月1日、新たな社内レーベル「Psyde Kick Studio(サイドキックスタジオ)」の設立を発表した。同社がこれまで培ってきた制作基盤を活かしつつ、若手クリエイターとより挑戦的で独創的な作品創出を目指す。代表には同社の加藤淳氏が就任する。
自由な発想を追求する「相棒」。既存の枠組みを超え、アニメの新たな可能性を探る
新レーベル「Psyde Kick Studio」は、既存の制作体制の枠組みにとらわれず、アニメーション表現の新たな可能性を追求する目的で設立された。同社が長年蓄積してきた制作ノウハウを基盤としながらも、若手クリエイターとの挑戦的な取り組みや、斬新な企画・制作フローの開発を推進。より自由で独創的な表現を生み出す土壌を育む狙いと見られる。
レーベル名には、”自由な発想で新たな楽しみを共に創造する相棒”というコンセプトが込められている。「Sidekick(相棒)」の語感に、「Psycho」や「Psychedelic」といった既成概念を打ち破るような響きを掛け合わせることで、新しい挑戦を支え合うクリエイターたちの「場」でありたいという想いを表現しているという。
複数の新プロジェクトが始動予定
「Psyde Kick Studio」では、すでに複数のプロジェクトが始動予定であるという。具体的な作品内容についてはまだ明かされていないものの、レーベルの理念に基づき、これまでにない驚きと感動を世界中のアニメファンに届けることを目標に掲げている。
大手制作スタジオによる、若手を起用した挑戦的な企画開発を目指すレーベルの設立が、グローバルに拡大するアニメーションマーケットにどのような影響を与えるか、注目だ。