東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団は、子供向け芸術文化体験プログラム「ネクスト・クリエイション・プログラム」の2025年度版を発表した 。本プログラムは、子供たちがプロフェッショナルの指導のもと、興味を持つクリエイションの現場で学びを深めることを目的としている 。今年度は、昨年好評を博したコシノヒロコ氏監修のファッションプロジェクトに加え、新たに是枝裕和監督監修による映画制作やビジュアルアート制作体験など、計6プログラムが展開される 。
映像業界の未来を担う人材育成へ:是枝裕和監督による「映画と夏の7日間」
特に注目すべきは、映画監督・是枝裕和氏が監修を務める新プログラム「映画と夏の7日間」である 。本プログラムは、小学4年生から小学6年生を対象とし、映画鑑賞から物語の考案、撮影スタジオ見学、そして実際の映画制作までの一連のプロセスを7日間で体験できる内容となっている 。参加者は、表現することの楽しさや工夫する面白さを学び、最終的にはオリジナル映画の制作に挑戦する 。完成した映画は東京都写真美術館で上映される予定であり、未来の映像クリエイター育成に繋がる実践的な機会を提供する 。

多様な芸術分野で才能を開花:6つのプログラムで創造性を刺激
「ネクスト・クリエイション・プログラム」では、「映画と夏の7日間」の他にも、多岐にわたる芸術分野のプログラムが用意されている。コシノヒロコ氏監修の「こどもファッションプロジェクト」では、ファッションデザインからムービー制作までを体験できる 。
また、「チームアップ!オペラ『泣いた赤おに』」では、歌唱、合奏、演技に加え、舞台裏の仕事も体験可能だ 。さらに、多摩美術大学と連携した「ファンタジスタ~アートとデザインで切り拓く未来のキャンバス~」では、アートとデザインを通じた作品制作が行われる 。
東京都美術館と東京藝術大学が協力する「みるラボ:つながりをつなげる」では、アート・コミュニケーションを学び、ワークショップを企画・実践する機会が提供される 。東京藝術大学と玉川大学が開催する「キッズユースオープンキャンパス」では、アートや音楽、演劇などの体験講座を通じて芸術文化に触れることができる 。
これらの多様なプログラムは、子供たちの芸術文化への興味を深め、将来の才能開花を後押しすることを目指す 。各プログラムの詳細や応募方法については、公式ポータルサイトで確認できる。
映画と夏の7日間
【アーツカウンシル東京、特別協力:株式会社分福】
是枝裕和監督監修。鑑賞・企画・撮影・編集までの一連の映画づくりを7日間で体験することで、表現する楽しさや工夫する面白さを学ぶプログラムです。
映画を鑑賞して、自分の感じた気持ちを話してみたり、自分とは違う視点や考え方に触れて新しい見方を発見。最後にはみんなで物語を考えて、オリジナルの映画づくりにチャレンジします。
完成した映画は東京都写真美術館にて上映会を行います。
<概要>
【日程】令和7年7月26日(土曜)~8月24日(日曜) 全7回
上映会:令和7年9月21日(日曜) 東京都写真美術館1階ホール
【会場】東京都庁、東宝スタジオ
【対象年齢】小学4年生~6年生
【参加費】無料
応募期間:6月17日(火曜)~7月13日(日曜)
申し込み:https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja/events/74612/

