イオンモール株式会社は、東京都八王子市滝山町で開発を進める大型複合施設「(仮称)八王子インターチェンジ北」B街区において、建築工事に着手した。開業は2026年春を予定しており、施設内にはシネマコンプレックス(映画館)を含む多様な商業機能が整備される予定だ。
“豊かな時間”の体現施設
本プロジェクトはA街区とB街区の2エリアから構成され、B街区では「豊かな時間を体現し、共感した人が集い賑わう場」というコンセプトのもと、商業施設とともに映画館、飲食施設などを併設。オンライン購買が一般化する中で、「余暇」への需要の高まりに応える施設づくりが進められている。

特に注目されるのが、B街区に設置されるシネマコンプレックスだ。高速道路IC至近という立地特性を活かし、地域住民だけでなく広域からの集客も見込む。施設の中心には広場も設けられ、地域イベントなどの開催が期待される。映画鑑賞体験と地域交流を両立させる設計となっており、映画館がコミュニティのハブとして機能する可能性もある。

新たな都市型ライフスタイルを提案
同施設は、A街区に設置されるイオンネクスト株式会社の「顧客フルフィルメントセンター(CFC)」と連携。CFCでは最新のAI・ロボット技術を導入し、ネットスーパー「Green Beans」として生鮮食品や日用品の宅配機能を強化する一方、リアル店舗も併設することで、デジタルとフィジカルを融合させた新たな購買体験を提供する。

さらにA街区にはバスロータリーが整備され、八王子駅との路線バス運行も計画中。市街地からのアクセス性向上により、映画館を含む商業施設の利用者増加が見込まれる。
計画概要(B街区)
所在地:東京都八王子市滝山町一丁目884
敷地面積:約29,000㎡
延床面積:約18,000㎡
建物構造:鉄骨造 地上3階建
駐車台数:300台
開業予定:2026年春