映画館・上映団体の次世代人材を育成──「映画上映専門家養成講座」が12年ぶりに開講、2025年7月より開催

一般社団法人コミュニティシネマセンターは、2025年7月24日より、「映画上映専門家養成講座|シネマ・マネジメント・ワークショップ」を開講することを発表した。本講座の実施は2013年以来、12年ぶりとなる。

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映画上映専門養成講座のチラシ(表)
映画上映専門養成講座のチラシ(表)
  • 映画上映専門養成講座のチラシ(表)
  • 映画上映専門養成講座のチラシ(裏)

一般社団法人コミュニティシネマセンターは、2025年7月24日より、「映画上映専門家養成講座|シネマ・マネジメント・ワークショップ」を開講することを発表した。本講座の実施は2013年以来、12年ぶりとなる。

この講座は、映画館やフィルムアーカイブ、映画祭、上映団体などで、地域の映画文化を支える人材、すなわち映画上映の「専門家」を育成することを目的としている。2025年7月下旬から2026年3月まで約8ヶ月間、25コマ以上の講義を通して、映画館や上映会の企画・運営方法、作品プログラミング、観客開拓、関連法規、配給・配信・保存と上映の関係など、映画上映に必要な広範な知識を総合的に学ぶことができる。

過去には2003年から2013年にかけて計7期実施され、150人以上の修了生を輩出しており、多くの修了生が地域の映画館や映画祭、映画アーカイブなどで活躍しているという実績がある。

今回のワークショップは、新しい時代に求められる上映者や上映の場のあり方を模索する場であり、映画上映に関する幅広い知識に加え、変化への対応力を持つ柔軟なマネジメント能力を備えた人材の育成を強化した、より充実した専門的な内容となっている。

講座期間は2025年7月24日(木)から2026年3月12日(木)まで(予定、夏期休暇・年末年始を除く)。講義は毎週木曜日の19時から21時に行われる。場所は映画美学校である。

講義内容の例としては、「コミュニティシネマとは何か」「若年層の観客開拓」「映画上映と法律」「ミニシアターのプログラミング」「映画祭の企画と運営」「配給と宣伝」「映画の上映と配信」「上映素材と映写・音響システムの基礎知識」「新しいコミュニティシネマの作り方」「映画保存の観点からみた上映」「映画映像のマネジメント」などが挙げられている。これらの内容に加え、上映者のための映画史講座や上映企画策定ゼミも予定されており、合計25コマ以上となる見込みだ。講師など詳細はチラシで確認できる。(チラシのダウンロードはこちら)。

主催は一般社団法人コミュニティシネマセンター、共催は特定非営利活動法人映画美学校。文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(芸術家等人材育成))および独立行政法人日本芸術文化振興会の助成を受けて実施される。

本講座に関心を持つ人々向けに、2025年6月23日(月)19時より、映画美学校にて参加無料の「プレ公開講座(募集ガイダンス)」が開催される。このガイダンスでは、現在活躍中の監督からのメッセージ映像上映、修了生によるトークイベント、講座内容の説明などが予定されている。参加には予約が必要で、映画美学校の公式サイトから申し込むことができる。

《Branc編集部》

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