映画レーベルNOTHING NEWが、新作中編ホラー映画『〇〇式』を発表した。監督は『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』で商業映画デビューを果たした近藤亮太。共同脚本にはホラー作家・くるむあくむが名を連ね、ホラーの異才が初の映画脚本に挑んでいる。

本作は“参列型映画”と称され、40分間にわたり観客が「とある式」に“参列”するというユニークな鑑賞体験を提案する。鑑賞中に「式」の正体を探るように仕掛けられた構成は、物語と現実の境界を曖昧にしながら、不条理な恐怖を呼び起こす内容となっている。
6月27日(金)より、東京・下北沢の「シモキタ - エキマエ - シネマK2」にて先行上映が開始され、その後、7月4日(金)より全国順次公開となる。京都・出町座、名古屋・シネマスコーレ、栃木・小山シネマロブレなどでの上映が予定されている。
主演には、『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』出演の俳優・九十九黄助(つくも きすけ)と、『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』出演の吉田ヤギが名を連ねている。
『NN4444』で短編映画に熱狂的支持、映画館満席のムーブメントを生んだNOTHING NEW

NOTHING NEWは、2022年に映画プロデューサー・林健太郎によって設立された映画レーベルで、「才能が潰されない世の中」を掲げて活動を展開している。下北沢にVHS喫茶「TAN PEN TON」を構えるなど、独自の表現と届け方を模索してきた。
第一作『NN4444』は4人の新鋭監督による“不条理”ホラー短編集で、2023年12月に映画自販機での深夜オンライン配信からスタート。2024年2月に行われた下北沢K2での2週間限定上映では、14日間連続全回満席を記録。SNSで話題が広がり、短編映画としては異例のムーブメントとなった。その熱狂を受け、4月25日(金)より再上映も決定している。

新たなJホラーの起点を目指して
『〇〇式』に参加する近藤監督は「映画づくりはどこか儀式めいている。観客は参列者であり、この式に参加してほしい」と語り、くるむあくむも「間違い探しのように解釈せず、この式を肯定してほしい」とコメント。両者の意図は、観客の深層に潜む“恐怖と向き合う時間”を演出することにある。
NOTHING NEWが挑む「短編・中編映画の劇場公開」という新たな流通の実験は、観客との新しい出会い方を示している。『〇〇式』がどのような“式”として記憶に刻まれるのか、上映を待ちたい。
【作品情報】
タイトル:〇〇式
監督:近藤亮太
脚本:くるむあくむ・近藤亮太
出演:九十九黄助、吉田ヤギ、畦田ひとみ、浅沼成、斉藤應之介、吉田悟郎、辻本耕志
製作・配給:NOTHING NEW
先行上映:2025年6月27日(金)下北沢K2
全国順次公開:2025年7月4日(金)~
【関連リンク】
予告編第1弾:https://youtu.be/4Lh3lAb-xbY
Instagram:https://www.instagram.com/NOTHINGNEW_FILM/
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