今年7月、Appleスタジオが続く赤字対策として、オリジナル映画やドラマシリーズ制作の支出を抑え、Apple TV+に他スタジオのライセンス作品を増やす可能性があると報じられた。
米Bloombergが匿名の関係者から入手した情報によると、Appleスタジオは予算削減対策の一環として映画の劇場公開計画を縮小し、主にストリーミングでのリリースへ移行する予定だという。
すでに新たな方針は、ブラッド・ピットとジョージ・クルーニーの主演映画『ウルフズ』で始まっている。本作は、9月20日に劇場で日米同時公開が予定されていたが、日本での劇場公開はキャンセルに。北米でも特定の劇場で期間限定公開となり、9月27日にApple TV+にて全世界配信された。
しかし、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』や『ナポレオン』など、1本に約1~2億ドル(約143~286億円)の予算を費やした映画の興行成績が期待外れに終わったことを受け、全予算こそ変わらないものの、今後は1本1億ドル以下の予算で年間12本程度の映画を制作し、約9割の映画をApple TV+でダイレクトに配信する計画へ変更となったと伝えられている。