2011年に設立されたGathrは、映画製作者・タレント・観客・会場および、チケット販売・商品化・その他の収益ラインを統合するイベントマネジメントプラットフォームとして知られている。同社の代表的なプロジェクトは2013年に興行収入172万ドル(約2億7,423万円)を記録した『Girl Rising 私が決める、私の未来』であり、マイケル・ムーア、ドーン・ポーター、ジミー・チン、ケン・バーンズ、ジュリア・コーエン、オリバー・ストーンなど500人以上の映画製作者が同社の様々なサービスを利用しているとのこと。また、33,000以上の上映イベントを促進し、75万枚以上のチケットを販売してきた。
ペイフォワード機能では映画ファンや映画の支援者がチケットをプレゼントできるほか、そのチケットがいつ、どのように使用されたかをリアルタイムでデータとして提供される。同社のスコット・グロッサマンCEOは、現在の目的は「この強力なモデルを、誰もが利用できる根本的に透明なテクノロジーソリューションとして体系化することで、映画製作者のコミュニティを活性化させること」だと付け加えた。観客が互いにサポートできるようにすることで、映画の認知度を大幅に高めることができる。過去にAngel Studiosが2023年の大ヒット映画『サウンド・オブ・フリーダム』にて同様のシステムを導入したが、Gathrのシステムはより透明性が高いとのことだ。今後、ラージ・アミット・クマール監督の『Brown(原題)』 、キップ・アンデルセンとキャメロン・ウォーターズ主演の『Christspiracy(原題)』 、ショーン・ファインとアンドレア・ニックス・ファイン主演の『The Sixth(原題)』、レスリー・シャンパイン主演の『Call Me Dancer(原題)』がこのモデルを導入する予定だという。