映画『関心領域』のジョナサン・グレイザー監督がアカデミー賞で行ったスピーチ内容を非難する公開書簡に、1,000人以上のハリウッド関係者が署名をしたとVarietyが伝えている。
ジョナサン・グレイザー監督は、アウシュビッツ収容所の隣で暮らす家族を描いた『関心領域』でアカデミー賞国際長編映画賞を受賞。スピーチでは「現在ホロコーストを理由にして、何の罪もない大勢の人々が苦しめられています」とコメントし、ガザで続く悲劇に立ち向かうべきだと訴えていた。
これに対し、ユダヤ系のハリウッド関係者らは、ナチス政権と自らの絶滅を回避しようとするイスラエル国家との間に道徳的な同等性を引き出そうとする発言をしたことに反論するとし、「数千年の歴史を持ち、国連によって国家として承認されている祖国を守る先住民であるユダヤ人を『占領』といった言葉で表現することは、歴史を歪曲するものです」と書簡で発表した。
署名者の中には、俳優のデブラ・メッシング、トヴァ・フェルドシャー、重役のゲイリー・バーバー、ゲイル・バーマン、クリエイターのエイミー・シャーマン=パラディーノ、監督のイーライ・ロス、ロッド・ルーリー、プロデューサーのローレンス・ベンダー、エイミー・パスカル、ホーク・コッホ、シェリー・ランシングなどがいるという。
Another Source:Screen Daily