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ハリウッドで活躍する58名の著名人がバイデン米大統領に宛てた、ガザとイスラエルの即時緊張緩和と停戦を呼びかけるよう求めた書簡が公開された。
Screen Dailyによると、10月7日にイスラム組織ハマスがイスラエルを攻撃して以来、5,000人以上のパレスチナ人とイスラエル人が命を落としたと推定されている。この奇襲攻撃は、軍がガザを包囲しているイスラエルの報復攻撃に繋がった。バイデン米大統領に宛てた書簡に名を連ねた58名の著名人は、オスカー女優のケイト・ブランシェットやホアキン・フェニックス、アンドリュー・ガーフィールド、クリステン・スチュワート、チャニング・テイタム、ルーニー・マーラ、人気歌手のデュア・リパ、ジェシカ・チャステイン、オスカー・アイザックほか。
書簡の内容は以下となっている。
Times of Israelによると、書簡にはユニセフ報道官のジェームス・エルダー氏の声明も含まれており、「ガザの子どもたちと家族は、数日間にわたる空爆とあらゆる供給ルートの遮断により、食料や水、電気、医薬品、病院への安全なアクセスが事実上尽きています」と、困窮した状況を訴えた。「親愛なるバイデン大統領
私たちはアーティストとして、また活動家として団結していますが、最も大切なことは、イスラエルとパレスチナにおける壊滅的な人命の損失と、そこで繰り広げられている恐怖を目撃している人間として集っていることです。
私たちは新たな人命が失われる前に、米国大統領として、ガザとイスラエルの即時緊張緩和と停戦を呼びかけて下さるよう懇願します。この1週間半で5,000人以上が殺害されており、良心を持っている人間なら、この数字が破滅的であることは誰でも分かるはずです。私たちは信仰や民族に関係なく、すべての命は神聖であると信じており、パレスチナとイスラエルにおける民間人の殺害を糾弾します。
私たちは米国の行政と全世界の指導者に対し、聖地でのすべての命を尊重し、遅滞なく停戦を呼びかけて促進すること、つまりガザへの爆撃停止と人質の安全な解放を強く求めます。ガザの住民200万人のうち半数は子どもであり、3分の2以上は故郷を追われた難民とその子孫です。彼らに人道支援が届くようにしなければなりません。
私たちは、この苦しみを終わらせるために、米国が重要な外交的役割を果たすことができると信じており、米国議会、ユニセフ、国境なき医師団、赤十字国際委員会、その他の多くの人々の声に私たちの声を添えた次第です。人命救助は道徳的な義務であり、 ユニセフの“思いやり、そして国際法が優先されなければならない”という言葉を繰り返します」
今週、バイデン米大統領はイスラエルを短期訪問し、米国のイスラエル支援を約束するとともに、エジプトのアブデル・ファタハ・アル・シシ大統領ともガザとの国境検問所の再開について話し合った。最初の人道支援物資の輸送は、数日以内に行われる予定だという。
なお、58名のハリウッド著名人が米国大統領に宛てた書簡のほか、10月18日にはロンドン・レビュー・オブ・ブックスが別の書簡を公開し、英国やEU、北米の作家やアーティストなど750名が署名。この書簡にハマスへの言及はなく、「パレスチナにおける暴力と破壊の終結」を求めていた。
