ゴールデングローブ賞、2024年の授賞式に向け人種多様な投票者を215名増

ゴールデングローブ賞は、2024年1月7日に開催される第81回授賞式に先立ち、人種の多様性を追求した投票者の拡大を発表した。

グローバル アワード
79th Annual Golden Globe Awards
Photo by Emma McIntyre/Getty Images for Hollywood Foreign Press Association 79th Annual Golden Globe Awards

Photo by Emma McIntyre/Getty Images for Hollywood Foreign Press Association

ゴールデングローブ賞は、2024年1月7日に開催される第81回授賞式に先立ち、人種の多様性を追求した投票者数の拡大を発表した。

IndieWireによると、海外から215名を加え、投票者は計310名となったとのことだ。人種の内訳は、ラテン系25%、アジア系14%、黒人10%、中東系9%、白人42%となっている。また、投票者の少なくとも17%がLGBTQIA+を自認している。昨年、ハリウッド外国人記者協会(HFPA)は今年1月のゴールデングローブ賞のために、新たに103人の国際ジャーナリストを採用。そのうち87名が2024年の投票者として復帰し、それ以外の128名は新メンバーとして加わったとVarietyも示している。

2021年2月、HFPAに黒人会員がいないことが公表され、NBCがゴールデングローブ賞の放送を取り辞めるまでに至った。その結果、「チーフ・ダイバーシティ・オフィサー」という役職が設けられ、2021年10月までに人種と性別の多様性を高めるための新メンバーが追加された。今回発表されたプレスリリースによると、カメルーン、コスタリカ、キューバ、グアテマラ、カザフスタン、マレーシア、セルビア、タンザニアといった新たに加わった国々からの投票者を含め、関係者の国籍は合計76カ国にのぼるとのことだ。

HFPA会長のヘレン・ホーネ氏は「大規模なグローバルな募集活動により、来る第81回ゴールデングローブ賞の投票者数を300人とする目標を上回りました」「私たちは、58%が民族的に多様である、真にグローバルな投票体を構築するという前例のない成果に興奮しています」と述べている。

HFPAのチーフ・ダイバーシティ・オフィサーであるニール・フィリップス氏は「多様な投票者を探し出し、積極的に採用するための努力は、ゴールデングローブ賞がその拡大・再編成の約束を実行に移すという強い証拠です」「適切なリーダーシップ、効果的なコミュニティ・パートナーシップ、揺るぎない焦点があれば、驚くべきそして変革的な多様性の成長を達成できることを示すものです」と述べている。

国際投票者の基準は、米国外に居住し、印刷物、放送、ラジオ、写真、オンラインを含む国際的なメディアにて立証されたエンターテイメント・ジャーナリズムの切り抜きを証明すること。これらが、外部の独立したジャーナリズムおよびエンターテインメント業界専門家の過半数で構成される資格審査委員会によって審査・認定された。国際的な投票者には、ゴールデングローブ賞の行動規範が適用されるとのことだ。投票者の略歴、写真、アウトレットのリストは、ゴールデングローブ賞のWebサイトで近日中に更新される。

現在公開されている投票者のリストはこちら
https://www.goldenglobes.com/articles/golden-globe-international-voters-countries

《伊藤万弥乃》
伊藤万弥乃

伊藤万弥乃

海外映画とドラマに憧れ、英語・韓国語・スペイン語の勉強中。大学時代は映画批評について学ぶ。映画宣伝会社での勤務や映画祭運営を経験し、現在はライターとして活動。シットコムや韓ドラ、ラブコメ好き。