米Amazonは20日(現地時間)、アンディ・ジャシーCEOによる従業員向けメモを公開し、今後数週間で約9,000人の追加人員削減を行う方針を明らかにした。今年1月に実施した18,000人規模のレイオフに続く措置となる。
ジャシー氏の声明によると、今回の削減対象にはクラウド事業の「AWS(Amazon Web Services)」、広告部門(Advertising)、Twitch、およびPXT(People Experience and Technology)が含まれる。 特に注目すべきは、近年のAmazonの利益成長を牽引してきたAWSと広告部門が対象となっている点だろう。ジャシー氏は今回の決定を「困難だが、長期的には会社にとって最善」とし、主力事業であってもコスト構造の見直しからは逃れられないという厳しい姿勢を示した。
なぜ1月の大規模削減と同時に発表されなかったのか。ジャシー氏はその理由を、社内の年間計画プロセスである「OP2(Operating Plan Phase 2)」が先週完了したばかりであるためと説明している。 秋の段階では一部のチームで分析が完了していなかったとし、「適切な精査を行わずに急ぐよりも、決定次第すぐに情報を共有することを選んだ」と述べている。五月雨式の発表に見えるが、あくまで社内の計画サイクルに基づいた決定であることを強調した形だ。
ジャシー氏はメモの中で、今年の計画における最大の信条を「より筋肉質(Leaner)になること」と表現した。 Amazonは数年前まで「ほとんどの事業で大幅な増員」を行ってきたが、不確実な経済状況下において方針を転換。「顧客の生活を意味のある形で改善できる主要な長期的体験への投資」を維持するためにも、組織のスリム化が必要だと結論づけた。
一方で、全社的な縮小均衡というわけではないようだ。ジャシー氏は「優先的にリソースを配分する戦略的分野」においては、限定的ながら採用を継続するとしている。 対象となる従業員への最終決定通知は、4月中旬から下旬にかけて行われる予定だ。
Source:Amazon News
