一般社団法人日本動画協会は2026年11月2日、2027年に新設するアニメアワードの名称を「日本アニメアワード(ニッポンアニメアワード、英語表記:Nippon Anime Awards)」に決めたと発表した。開催日は2027年11月21日(日)、会場は東京・有明の「SGC HALL ARIAKE」。同協会が主催し東京都が共催するアニメイベント「TOKYO ANIME NEXT」のメインイベントで明らかにした。
アワードにあわせて、東京都とともに新たなアニメビジネスの機会創出や次世代人材の育成プログラムなども行う。
アニメの作り手を讃える賞として国内外に発信
掲げるのは「作品の向こう側にいる、世界を動かしている人たちを讃え、未来をつくる」アワードだ。コンセプトは「一枚を動かす。心を動かす。世界を動かす。」。作品そのものに加え、制作に携わる人々の功績も顕彰の対象とする。
名称には、日本のアニメが築いてきた歴史や文化を大切にしつつ、その価値を未来へつなげたいという意図を込めたという。作品や関係者の功績を称えながら、その魅力を国内外に届け、「長く愛され、親しまれる、日本を代表するアニメアワード」に育てていく方針だ。
発表の場は11月2日、東京建物Brillia HALL(東京・池袋)で開かれたTOKYO ANIME NEXTメインイベントのフィナーレ。共催する東京都の小池百合子知事はメッセージを寄せ、「東京都は、アニメとその担い手の皆様を、これからも力強く応援してまいります」と担い手を支援する姿勢を示した。日本動画協会の石川理事長はこれを受け、「アニメの持つ魅力や可能性を、さらに世界へと広げていく。そんな未来を、皆さまと一緒につくり上げていきたいと考えています」と展望を語った。

アワードを通じてアニメ文化のさらなる発展を目指す
アワード発表の舞台となったTOKYO ANIME NEXTは、2026年10月30日(金)から11月2日(月)までの4日間にわたって開かれた。
初日の10月30日は、東京国際映画祭の併設マーケット「TIFFCOM 2026」の会場で「アニメーション特別シンポジウム in TIFFCOM」を実施した。「2027年新たなアニメアワードのスタートに向けて」と題したカンファレンスには、それぞれ異なる立場からアニメーション制作に関わる業界関係者が集まり、アワードの意義や次世代へ引き継ぐビジョンについて語り合った。
最終日はとしま区民センターでアニメーション制作の講座を開き、『超かぐや姫!』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』を手がけたスタッフが講師を務めた。
「アニメーター育成のこれから」と題したクリエイター講座も設けられた。日本とサウジアラビアのアニメ共同制作(SND96)によるアニメスタッフセミナーも開かれ、国際共同制作に関するプログラムも組み込まれた。
裾野の拡大を狙った企画もあった。WACCA 池袋1Fイベントスペースの「こどもアニメワークショップ」では、制作現場で実際に使われているトレース台を設置した。子どもたちは「ちびまる子ちゃん」を題材に、動画のトレースを体験した。
10月31日(土)と11月1日(日)は、池袋HUMAXシネマズ、TOHOシネマズ 池袋、グランドシネマサンシャイン 池袋の3館で、劇場作品を中心にアニメ14タイトルを上映した。うち4作品ではスタッフやキャストが登壇するトークショーを行った。野木亜紀子とWIT STUDIOが手がけるTVアニメ「LONA」第1話のプレミア上映もあった。
最終日のメインイベントは、第1部では板倉俊之(インパルス)、中川翔子、天城サリー(22/7)が「世界中で愛されている、日本アニメの魅力」をテーマにトークを繰り広げた。米ロサンゼルスで育った天城サリーは、アニソンに出会ったきっかけが『天元突破グレンラガン』のOPテーマ「空色デイズ」だったと明かし、現地のファンも日本語の歌詞で歌える曲だと紹介した。

第2部「Orchestra Premium Stage」では、東京フィルハーモニー交響楽団の生演奏と特別編集のアニメ映像を組み合わせて、『鬼滅の刃』『進撃の巨人』と、放送30周年を迎えた『名探偵コナン』の3作品を取り上げた。中川奈美は「竈門炭治郎のうた」、ヒグチアイは「悪魔の子」、倉木麻衣は「Secret of my heart」を、いずれもオーケストラとともに歌った。同じく最終日には、同館で3作品のキャラクターグリーティングも行われた。
日本動画協会は、アワードとあわせて行うビジネス創出や人材育成の取り組みを通じ、アニメ文化のさらなる発展を目指すとしている。
部門構成や選考方法など賞の詳細は、今後発表されると見られる。








